こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」では、夫婦のどちらかが“カラダのつながり”を望んでも、どちらか断わる理由について深掘りし、その解決策をお伝えしてきました。
社会医療法人「坂泌尿器科病院」のデータによると、最近では軽度の症状を含めると男性の3人に1人がEDの悩みを抱えているそうです。
そのなかでも、いままで何も問題がなかったのに妊活を始めたらEDになってしまったという何とも皮肉な例が増えており、これは「妊活ED」と呼ばれています。
なぜ、営みに対して積極的になった途端に、心とは裏腹にそれができない体になってしまうのか?その原因を探ってみましょう。
3つの原因とメカニズム

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EDが起こる原因は、大きく3つに分けられています。(参考:あおぞらクリニック公式HP)
- 組織や神経など、体の機能そのものに異常がある場合
- 加齢による自然な機能低下
- 心の問題によるもの
妊活EDで悩む男性は、妊活適齢期とされている20代〜30代の男性が中心。なので、2の加齢による自然な機能低下は除外しましょう。
1の体の機能異常が原因のEDというのは、手術やケガ、そのほかの病気などによって陰茎の組織や神経が傷ついているか、または何らかの原因で陰茎へと流れ込む血流が悪くなっていることを意味しているんですね。
男性泌尿器科で処方されるED治療薬の正体は、血流改善薬。もともとは心臓病の治療薬として開発されたものでしたが、血行不良が原因のEDの改善にも役立つことがわかり処方されるようになりました。
代表的なものとして、
- バイアグラ
- レビトラ
- シアリス
の3つが知られています。
本来は医師の診断を受けて処方される厚労省から認可済みの医薬品なのに、無認可の粗悪な海外輸入品が通販で売られるケースが増えたため、「怪しい」「薬に頼ってまでやりたいなんて」といったやや下品なイメージで見られるようにもなりました。
けれども、中高年世代の男性の場合、EDの裏にメタボや糖尿病など生活習慣病からくる血流低下が隠れている場合もあるため、適切な診断を受けて利用するのは恥ずかしいことではありません。
「最大の心の問題」とは何か?

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血流改善薬では解決できないのが、2の心が原因となったEDです。
陰茎に大量の血液が流れ込みが起こるためには、「あるキッカケ」が必要になります。それは、自律神経が副交感神経優位になること。平たく言えば、神経がリラックスモードになることなんです。
つまり、心がリラックスしきれない緊張した状態だと、頭では「妻を抱きたい」と思っていても、男性にとっての体の準備が整いません。
だから、妊活とは無関係の状況で起こる突発的なEDも、たとえば「仕事の気がかりが頭から離れない」など、悩み事を抱えていたりして、神経がリラックスしきれないときに起こるものです。
男性が「あれ?おかしいな、きょうは無理かも…」という事態に陥るときは、必ずしも男性機能が弱くなったというわけではなく、単に「心の緊張が強くてリラックスできていない」ことの表れなのだと理解してください。