国際結婚は夢のような毎日だけでなく、さまざまなトラブルに見舞われてしまう方もいるようです。要因は人種差別や言語、価値観の違いなどが挙げられるでしょう。
イタリアで日本語講師をしているアカリさん(仮名)は、現地で生徒だった彼と恋に落ち、同棲。
そして、いざ彼の実家へ挨拶に行くと、想像もつかないようなシチュエーションがそこには待っていました。
アカリさんが経験した恐るべき「カルチャーショック」と、その後彼女が涙した驚きの理由とは…?今回はその後の結末まで詳細にお届けします。
裕福そうに見えた彼の実家は…

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回答者プロフィール(すべて実家訪問時)
- 年齢/職業/性別:クリタ アカリさん(仮名)32歳/フリーランス/女性
- お相手の年齢/職業/性別:32歳/エンジニア/男性
- お住まい:イタリア
- 滞在方法:彼の実家に宿泊
お相手とはどのような縁でお付き合いをすることになりましたか
私がイタリアで日本語の教師をしていたときに、生徒としてやってきたのが彼でした。
彼がいるクラスは、みんなとても仲がよく明るくて、よく授業終わりに先生たちも含めてパブに飲みに行っていて…。
その後だんだんと2人で会う回数が増えていき、交際に発展しました。
彼のご実家を訪問したのはなぜでしょうか
2年同棲して、そろそろ結婚の話も出ていたので、紹介したいといわれました。
そこで、首都から少し離れた実家に挨拶に行くことになりました。
彼のご実家であったエピソードを教えてください
彼の実家についてはなにも聞かされていませんでした。彼は、非常に温厚でおだやかな性格。彼の学歴や育ち、生活態度から勝手に裕福な家に育っているんだなと想像していました。
しかし、彼の実家付近に近づくにつれ、どんどん街のようすがおかしくなっていくのです。
どんどん寂れた建物が増えていって…。私はイタリアに住んでしばらくになりますが「おしゃれなイタリアにこんなところがあったなんて」と驚きました。そして、「家はここだよ」と指を差された場所を見てさらにびっくり。
そこは一見、小さな二階建ての一軒家に見えるのですが、玄関が上下2つずつ、合計4つ。そして、風が吹いたら飛んでしまいそうなほどボロボロです。なんと彼の実家はそのうちの1室でした。
なかに入ると、予想通りなかはごく狭のワンルーム。彼の両親はキスとハグの大歓迎で迎えてくれましたが、正直想像もしていなかった彼の実家の様相に私もタジタジ。
よく話を聞くと、彼は大学で家を出るまで、両親と3人でたった10畳ほどのこのワンルームでずっと暮らしていたんだとか。
そうとは知らず、ホテルの手配もしていなかった私は、彼と彼の両親と、当然そこで泊まることになってしまって…。
彼の両親がソファーベットで寝て、私と彼はなんと床で寝ました。