こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」では、夫婦のどちらかが“カラダのつながり”を望んでも、どちらか断わる理由について深掘りし、その解決策をお伝えしてきました。
昔から、男性と女性の考え方や行動パターンの違いを対比させる俗説は色々ありますよね。たとえば、「女性は過去の恋を新しい恋で上書きするけど、男性は別フォルダで保存する」だとか。
それが本当に大半の男女に当てはまるのかはさておき、特に愛情にまつわる“定説”が数多く聞かれます。
そのなかでも、よく知られる定番のひとつに、こういうものがあります。
「パートナーが浮気したとき、男性は誰より浮気した彼女に対して怒りが湧くけれど、女性は裏切った彼よりも、相手の女性に対して怒りが湧く」のだと。
これを聞いてあなたは、「たしかにそうかも」と共感できますか?
腹が立つのは「女の敵は女」だからじゃなかった!

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世間一般の男女の姿を思い浮かべたときに、「たしかにそういう傾向はあるかもしれない」と私も認めます。
ただし、この説を引き合いに出して「だからやっぱり“女の敵は女”なんだ」と言われがちなのを聞くと、「それは逆だな」と思うのです。
これは、女性性と男性性の本来の性質に立ち返ればわかること。
もともと共感性が高いとされる女性同士は、本来は共感に基づく連帯感でつながっているからこそ、「同じ女性なのに、よくも裏切ってくれたな!」と腹が立ってしまうのではないか?
つまり、「敵の裏切りよりも味方の裏切りのほうが、より腹が立つ」という理屈です。
実は世間で言われてきた、女性同士を敵対させるような言説は、女性の本性とは「真逆」のことを信じさせようとする「意図的な洗脳」とも言えるのです。
「女の敵は女」説が支配者の洗脳と言える理由

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本来は、互いの共感力や母性を発揮して、なごやかに連帯し合えるはずの女性同士が「敵に回りやすいもの」というイメージが、これまでドラマやコミックなどの商業作品を通して数多く描かれてきました。
また、歴史的にも、男尊女卑の社会制度のなかで、そうならざるを得ない仕組みが作られてきた過去がありました。
たとえば、「権力者からの寵愛を誰が獲得できるか?」という競争意識や、嫉妬や対立がかき立てられるような場面が、平安の昔から現代に至るまで、あちこちでお膳立てされてきましたよね。
では、なぜ女性たちを対立させたいのか。それは、社会の支配者層にとって、女性たちが連帯すると困ることがあるからではないでしょうか。
というのは、もともと男女の力が対等であった社会を、男性が女性のうえに立つ社会へ作り変えるに当たって、女性たちを「男性より弱き者」として、従わせる必要がありました。
そのために、女性たちを「権力に守られた勝ち組」と「権力を得られなかった負け組」に分断することで、支配しやすくしたんですね。
なぜなら、いざ女性たちが連帯したら、自分たちが持つ力に気づいて、男性たちに従わなくなることを怖れていたからです。