最近では、マッチングアプリでの結婚が珍しくなくなってきましたね。
昨日までは赤の他人だったふたりが、アプリを通して知り合い、特別な関係になる。運命的でとても素敵ですが、赤の他人だったからこそお相手の本当の姿はわからないこともあるようで…。
今回お話を聞いたのは、サヤカさん(仮名)。シングルマザーとして奮闘していたサヤカさんが知り合ったのは、既婚であることを隠してマッチングアプリに登録していた男性でした。
サヤカさんは男性の奥さんと直接会うことになるのですが、それまでに一体何が起きたのでしょうか…?
忘れられない「地獄のドライブ」

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- 回答者プロフィール(すべて当時)
- 年齢/性別/職業:サヤカさん(仮名)25歳/女性/会社員
- お相手の年齢/性別/職業:35歳/男性/会社員
- エリア:高知県
マッチングアプリをどのくらい利用していましたか?
2つのアプリを2年くらいやりました。
なぜアプリを始めたのですか?
バツイチのシングルマザーで、アプリを始めるまでは職場と家と保育園の往復しかしていませんでした。
どこでもあまり人と話ができず、話し相手がほしいと思って始めました。
印象的だった出会いはありますか?
10人ほど会いましたが、そのうちのひとりが印象に残っています。
彼から「いいね」が来て、プロフィールを見たところ趣味がいくつか一致したのと自己紹介文がおもしろかったところに惹かれ、いいねを返してマッチング。
趣味であるDIYやバイクの話で盛り上がり、電話をしても言葉が尽きることはなく。
次第に恋愛感情も芽生え、彼からも「もし会ってみて嫌じゃなければ付き合ってほしい」と言ってもらえて、幸せに楽しく過ごしていました。
彼とは実際に会いましたか?
3カ月ほどやりとりして、会いました。
実際会ったときのエピソードを教えてください。
バイク好きだったものの免許もバイクも私が持っていないので、「いつか取得したい」「いつか買いたい」という話をしていたら、「後ろに乗せるからツーリングしない?」と誘われて。
もともと友人のバイクにも乗せてもらっていたのもあり、抵抗がなかったのでOKしました。
子どもが保育園に行っているときじゃないと遠出ができないため、お互い有給の日を合わせて行くことにしました。
待ち合わせ場所に行くと、彼はいつも写真で見せてくれていたバイクに跨って待ってくれていました。
その日の目的地は県境になっている山の頂上と、それを少し超えたとこにある隣県のお食事処。
往復5〜6時間程度バイクに乗る予定でしたが、ヘルメットに付けているイヤホン同士を繋いで会話ができるため、いつもと変わらず会話を楽しみつつのツーリングでした。
最初の目的地である県境になっている山の頂上はツーリングスポットやドライブスポットとして有名で、休憩だったり写真を撮ったりするためか、平日でもちらほら車やバイクが停っていました。
私たちも写真を撮ろうとバイクを停め、ヘルメットを脱いだとき。彼の携帯が鳴りました。
電話がかかってきたようだったので、あまり内容を聞かないようにと飲み物を買いに行くついでに少し離れて戻ると、彼の隣に彼と同い年くらいの女性が立っていました。
「何事?」と思って彼に聞いてみると、女性は彼の奥さんだとのことでした。
奥さんは彼がマッチングアプリをしていることを知っており、奥さんは奥さんだとバレないようにアカウントを作り、彼とやり取りをしていたようです。
そのなかで、「きょうは有給を取ってバイク仲間とツーリングに行ってくる」と行き先も教えてもらっていたらしく、仕事に行くふりをして家を出た彼を怪しんで車で後をつけたとのことでした。
もちろん私は彼に奥さんがいることなどもちろん知りませんでしたし、行きの道中もとても楽しく、付き合ってもうまくいきそうと思っていた矢先だったため、すごくショックを受けました。
その後、彼とはどうなりましたか?
彼の奥さんから「夫の後ろに乗って帰るのはやめてもらえますか?さすがに許せません。ここに置いていくようなことにはしませんので」とのこと言われて…。
帰りの2時間半、彼の奥さんが運転する車で2人きり。とても気まずい沈黙の時間を過ごしました。
その後は、連絡先も奥さんの前で消して関係を断ちました。
この経験でどのようなことを学びましたか?
婚姻ステータスなどたしかに隠せるところではあるし、不倫目的の人も一定数いるのだろうなと思いました。
かと言って聞いたところで隠されることでもあるのだろうし、恋人を求めているわけではなかったので、もともとの目的の話し相手探しにだけマッチングアプリを使うようにしようと思いました。
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