一旦すべて受け入れる
そして、思春期女子あるあるなのですが、ふたりで買い物に出かけた際に街中で、同級生の親にバッタリ遭遇し、立ち話になることってありますよね?このときに「○○ちゃん、学校ではとても真面目でやさしいって聞いてるわよ~」と、我が子を褒めていただいたとき。
「やだもう全然そんなことないんですよ!家じゃだらしなくって…」「今日も喧嘩してきたばっかりなんです!」と即座にいってしまったこと、ありませんか?
はいこれ、思春期女子最大のタブーです。大人事情、そんなものは通用しません。学校で真面目に頑張っているのに、お母さんが自分の目の前で自分を否定し、ましてや同級生の親に自分の家での知られたくないことを曝露されてしまう。
気がつけばムッとして帰ってしまったり、「そういうこといわないでよ!」と即座に反発してきたり…。反応はそれぞれだとは思いますが、子どもはとても傷ついてしまっているので、もしいってしまった場合はきちんと謝るなど、誠意をもって対応していきましょう。
お母さんとしても、日本は謙遜する文化なので、この手の会話の返答に困ることもあると思います。「褒めてもらって嬉しいけど、素直に喜んだら自慢にならないかしら…」「嬉しいけど、高飛車だって思われたら嫌だし…」こんな気持ちになると思いますが、子どもがいっしょにいる場合は、素直に喜んでおきましょう。
「本当ですか?そういっていただけると嬉しいです」「そうだったんですか。学校でもしっかりやっているとわかってホッとしました」など、謙遜を少し入れながら受け入れる返答をしておくと、相手にも角が立ちませんし、子どもも傷つかずに済みます。
そして、ふたりきりになったときには「頑張っているんだね。お母さん、とても嬉しかった」といわれたことが嬉しかったことを改めて伝えましょう。
「別に大したことじゃないよ」とそっけない態度を見せてきても、心ではとても喜んでいます。思春期女子は難しいお年頃と呼ばれて、扱い方に悩む方も多いのですが、ひとつひとつ丁寧に「そうなのね」と受け入れながら会話を進めていくことで、親子関係が大幅に改善されていきます。
返答が難しいような局面のときも焦らずに「わかるわかる。そんなときもあるよね」とその難しい場面もすべて受け入れるようにしてあげてください。それだけで、子どもの心が落ち着くでしょう。
きょうの実践課題
子どもを他人に褒めてもらった際に、どんな風に返していますか?また、それを子どもにどんな風に伝えていますか?
子どもといい争いになったときのシチュエーションについて、引き金となった言葉や出来事はなんですか?
喧嘩の際の引き金は氷山の一角です。その背景に隠れている日常会話のストレスを探し出してみましょう。※指示的な声掛けばかりしていた。否定的な言葉ばかりなど
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