朝鏡を見て完璧にセットした髪が、家を出るころにはもうボサボサ。そんな経験、梅雨の季節には誰もが一度は味わったことがあるのではないでしょうか。
湿気でうねる髪、どんなにスタイリングしても夕方にはぺたんこになってしまう前髪。「今日も髪がまとまらない…」とため息をつきながら、鏡の前で格闘している方も多いはず。
そんな「梅雨時期の髪悩み」について、美容プラットフォーム『ONEcosme』が20代以上の女性100名を対象に行った調査結果をもとに、みんなが抱えるリアルな悩みと、効果的な対策法を探っていきます。
- 関連記事
- >>>洗濯物が乾かない…ジメジメした梅雨のシーズンに実践したい湿気対策
梅雨の髪悩み、みんなが一番困っているのは?

image by:ONEcosme調べ(via PR TIMES)
髪のうねりや広がりが気になる季節として、55.8%と過半数の方が回答したのはやはり「梅雨(6月〜7月)」でした。
雨の日の湿気や夏の暑さでヘアスタイルが乱れやすい6月〜7月の期間で悩みを抱えている方が多いようです。
そして、梅雨時期の髪悩みで最も多かったのは「うねり」(34.2%)でした。2位と3位には、「広がり」(26.2%)と「湿気でベタつく」(18.2%)が続いています。
これらの悩みの背景には、「髪質」「ダメージ」「気候や湿度」の3つの要因があると考えられています。
湿気によって髪が空気中の水分を過剰に吸収しやすくなり、髪の水分バランスに乱れが生じてしまいます。
特に、普段からダメージを受けている髪は、キューティクルが傷ついているため外部からの湿気を吸いやすく、これが「うねり」や「広がり」の大きな要因となっています。
朝はまっすぐだった髪が、外出するとうねってしまう現象は、まさにこの水分の過剰な吸収が原因なのです。
一方で、見落とされがちなのが「ベタつき」の悩みです。湿気が多い日は、頭皮からの皮脂分泌も活発になりやすく、特に前髪や頭頂部がぺたんこになってしまうことが多くなります。
朝はふんわりとボリュームがあった髪も、湿気と皮脂のダブルパンチで、夕方には「洗っていないみたい…」という状態になってしまうのは、梅雨あるあるの一つですよね。
髪悩みが「1日中気になる」人が4割!時間帯別の対策が必要

image by:ONEcosme調べ(via PR TIMES)
今回の調査で特に印象的だったのは、湿気による髪の悩みが「1日中気になる」と回答した人が約4割にのぼったことです。
朝は湿気によるうねりや広がりに悩まされ、昼ごろには汗や皮脂でベタつきが気になり始め、夕方には完全にスタイルが崩れてしまう…。
このような1日を通じた髪の変化に、多くの女性が困っているのが現実です。
また、特に「ロング」と「ミディアム」の髪の方で、梅雨時期のスタイリング時間が長くなる傾向が見られました。
長い髪ほど湿気の影響を受けやすく、全体を整えるのに時間がかかってしまうのは当然のことです。
一方で、ショートヘアの方でも「根元のぺたつき」や「前髪のうねり」など、短いからこその悩みを抱えている方が多いこともわかりました。
髪の長さに関係なく、梅雨は誰にとっても“髪の試練の季節”といえそうです。
みんなが実践している梅雨時期のヘアケア対策

image by:ONEcosme調べ(via PR TIMES)
調査で最も多くの人が取り入れていたのは「ヘアオイル・ミスト」(20.1%)でした。
まずヘアオイルのよいところをあげてみると、髪に必要な油分を補いながら、同時に湿気をブロックする膜を作ってくれることです。
タオルドライ後の少し湿った髪にヘアオイルをなじませることで、髪の内部の水分を閉じ込めつつ、外部からの湿気の侵入を防ぐことができます。
まさに「攻め」と「守り」の両方を担ってくれる頼もしいアイテムです。
また同じく人気だった「ミスト」は、外出先でも使える手軽さが大きな魅力。昼間の髪のお直しにもぴったりです。
寝ぐせ直しから毛先の動き出しまで、幅広く活用できる便利さも支持されているようです。
特に最近注目されている「ドライシャンプー」のミストタイプは、水を使わずに頭皮の皮脂や汗をリフレッシュできるため、夕方のベタつき対策としても重宝されています。
重視される成分は「紫外線カット」と「セラミド」
意外にも、梅雨時期のヘアケアで重視される成分のトップは「紫外線カット成分」(15.5%)でした。
曇りや雨の日が多い梅雨は紫外線対策を忘れがちですが、実は雲を通過して地上に届く紫外線は、髪のダメージを着実に進行させています。
紫外線によってキューティクルが損傷すると、髪の内部から水分や栄養分が漏れやすくなり、これが乾燥やパサつき、そして湿気による影響を受けやすい髪質を作ってしまうのです。
梅雨時期から意識して髪の日焼け対策を始めることで、夏本番に向けた予防ケアができるというわけです。
そして2位にランクインした「セラミド」(10.3%)は、髪の内部の水分バランスを整えてくれる成分として注目されています。
湿気で髪が膨張してしまうのは、髪の内側が乾燥している証拠でもあります。
セラミド配合のシャンプーやトリートメントで内側の水分を適切に保つことで、外部の湿気に左右されにくい健康な髪を育てることがで切るでしょう。
スタイリング剤選びの決め手は「キープ力」

image by:ONEcosme調べ(via PR TIMES)
梅雨時期に使うスタイリング剤で最も重視されているのは「キープ力」(52.0%)でした。
どんなに朝完璧にセットしても、湿気で崩れてしまっては意味がありませんよね。
髪型をしっかりと長時間キープできるアイテム選びが、梅雨を乗り切る鍵となっています。
スタイリング剤の種類別活用法
- スプレー:仕上げの定番アイテム。ハードタイプなら長時間のキープ力を発揮し、前髪やトップのセットにも最適です。
- ムース(フォーム):ふんわりとしたボリューム感を出したい方におすすめ。パーマヘアや軟毛の方にも使いやすく、湿気による崩れに比較的強いのが特徴です。
- バーム:ツヤとまとまりを重視したい方に。手のひらで温めてから使うと伸びがよく、パサつきや広がりを抑えるのに適しています。
- オイル:ケアとスタイリングを同時に叶えるアイテム。保湿力が高く湿気対策にも有効ですが、量の調整がポイントです。
- ミスト:軽い仕上がりで、寝ぐせ直しや毛先の動き出しに。サラッと仕上げたいときやスタイリング前のベース作りに向いています。
- クリーム:扱いやすく、しっとり感とまとまりを重視したいときにおすすめ。広がりを防ぎつつ、自然なセット力も期待できます。
キープ力を高めたい場合は、ムースやバームでベースを整えた後にスプレーで仕上げる「重ね技」が効果的です。
9割が関心!「雨の日専用アイテム」への期待
調査では、約6割が「雨の日専用のヘアケアアイテムがあれば使ってみたい」と回答しています。
この結果は、多くの女性が梅雨時期の髪悩みに対して、既存のアイテムだけでは限界を感じていることを示しているのではないでしょうか?
天候に特化したヘアケアアイテムへのニーズの高さが伺えます。
期待される雨の日専用アイテムの特徴
- 湿気ブロック系ヘアスプレー:髪表面に保護膜を作り、湿気の侵入を防ぐ
- くせ毛用ヘアミルク・クリーム:内側に潤いを与えながら外側をコーティング
- 耐湿スタイリングバーム・ワックス:雨の日でも崩れにくい高いキープ力
- UV&湿気対策の2in1スプレー:紫外線と湿気を同時にガード
リアルな声から学ぶ、みんなの工夫とコツ
調査で多くあげられたのは「広がりが抑えきれないときはまとめてしまう」という声でした。
どんなにスタイリングを頑張っても限界がある日は、潔くまとめ髪にチェンジするのが賢明な判断です。
ドライヤーの使い方を見直す
「丁寧にドライヤーで乾かす」という回答も多く見られました。
特に根元からしっかり乾かし、最後に冷風でキューティクルを引き締めることで、湿気の影響を受けにくい状態に仕上げることができます。
アイテムの使い分けが上級者のコツ
「ミルクタイプやオイルタイプやスプレーなど種類を変えることで、その日に合った髪型にする」という声からは、天候や髪の状態に応じてアイテムを使い分ける上級者テクニックが伺えます。
まとめ
今回の調査から見えてきたのは、梅雨時期の髪悩みは決して「我慢するしかない」ものではないということです。
多くの女性がさまざまな工夫を凝らし、自分なりの対策法を見つけて梅雨を乗り切っています。
大切なのは、「完璧を求めすぎない」こと。湿気の多い日は髪がまとまりにくいのは当然のことです。
そんな日は潔くまとめ髪にしたり、お直し用のミストを持ち歩いたりと、柔軟な対応を心がけましょう。
そして、自分の髪質や悩みに合ったアイテム選びも重要なポイントです。
「みんなが使っているから」ではなく、「自分の髪に合うから」という基準で選ぶことで、梅雨時期もストレスなく過ごせるはずです。
梅雨の湿気に負けない髪づくりは、一日にしてならず。
毎日の小さなケアの積み重ねが、雨の日も自信を持って過ごせる美髪への第一歩となります。今年の梅雨は、ぜひ新しいヘアケアにチャレンジしてみてくださいね。
- source:ONEcosme調べ(via PR TIMES)
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。