「やる気が出ない」この言葉を、皆さんはこれまで何度自分に向けて使ってきたでしょうか。
- 机の前に座ったものの、なぜか身体が動かない
- 頭では「やらなければいけない」とわかっているのに、腰が重い
- スマートフォンには一瞬で手が伸びるのに、企画書のファイルを開くまでに妙な時間がかかる
この現象に覚えがない人はいないはずです。
しかしながら、「やる気が出ない」あなたは、怠けているわけでも、意志が弱いわけでもなく、むしろ、それは 極めて正常な反応。
そう語るのは、800社超の企業の中で各社の人事評価トップ5%社員の行動履歴や発言内容を具体的に紹介しているメルマガ「トップ5%社員の仕事術」の著者、越川慎司さん。
「やる気が出ずに動けない自分」を責めなくていい理由、やる気が出ずとも行動できる仕組みについてお話ししています。
人間の脳は「やる気→行動」では動かない

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多くの人はこう考えています。
- やる気が出る→行動する
しかし心理学では、この順番は逆だとされています。
- 行動 → やる気
つまり、 行動が先でやる気は後からついてくる。
この現象は 「作業興奮」 と呼ばれており、何かを始めた後に、脳が自動的にエンジンをかけ始める現象を言います。
やり始めて数分すると、だんだんと集中力が高まり、気分が乗ってくるものです。気づけば、最初に感じていた面倒くささは消えています。
例えばこんな経験はありませんか?
散歩に出る前は「今日はやめておこうかな」と思っていたのに、歩き始めて5分もすると、気持ちが軽くなっている。
仕事でも同じです。
始める前の静かな時間に、私たちは「やる気がない自分」に騙されているだけなのです。
性格ではなく「構造」の問題

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ここで重要なのは、問題は「性格」ではなく、「構造」だということです。
やる気は、出してから動くものではなく、動いた結果として生まれるものなのです。
この前提を受け入れた瞬間、 自己否定は必要なくなります。
しかしながら、この作業興奮を引き起こすうえで、 鍵になる時間があります。
それが、最初の3~5分です。
この短い時間を乗り越えると、脳内では ドーパミン(報酬系ホルモン) が分泌され始めます。
すると、「もう少し続けよう」という気分が自然に生まれます。
つまり、 最初の一歩さえ踏み出せば、あとは脳が勝手に背中を押してくれるというわけです。
気分より環境が行動を決める

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もう一つ重要な考え方があります。
それが「状態依存学習」という理論。これは、人は気分や意志よりも環境によって行動が左右されるという考え方です。
つまり、気分を変えようとするより環境を少し変えた方が行動は変わるということです。
やる気が出ないときに必要なのは、
- 気合
- 反省
- 自己否定
ではありません。
体を少し動かし、環境に小さな変化を加えることです。
次のページでは、すぐに行動に移せるようにするための小さなコツをご紹介します。


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