皆さん、こんにちは。木村藤子です。
皆さんは普段、身の回りの「整理」をされていますか?
使い慣れたかばんに残された古いレシートや、以前誰かに言われてずっと心に引っかかっている「モヤモヤ」まで。
それらの一つ一つは、いつしか「重み」となって、私たちの動きを物理的にも精神的にも鈍らせてしまいますよね。
今回は、溜まりに溜まってしまった不要な荷物を「手放して」、風通しをよくする方法をご紹介します。
「重さ」の一つ一つに気づく

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例えば、いつも使っているかばんの底に残るもの。
長く使っているかばんの底には、いつの間にかいろいろなものがたまっています。
もう使わないレシート、小さく折れた紙切れ、いつ入れたのか思い出せない鍵。
どれもひとつひとつは軽いのに、積もっていくと、かばん全体が重たくなります。
持ち歩いている本人は、それに慣れてしまって、重いとも感じなくなることがあります。
心も、よく似ています。
もう終わったことなのに、まだ胸のどこかで握っている思い。
- 言われたひとこと
- うまくいかなかった日の悔しさ
- こうあるべきだと自分に課してきた決まりごと
そういうものが少しずつ積もっていくと、見えない荷物になって、歩みを鈍らせてしまいます。
「もういらない」と頭ではわかっていても…

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人は、手放したほうが楽になるとわかっていても、なかなか手をゆるめられません。
持っていることで、自分が「守られている」ような気がするからです。
傷ついた記憶も、古い考え方も、過去の成功の形も、持っていれば道に迷わずにすむように思える。
けれども、昨日まで役に立っていたものが、今日の自分には窮屈になっていることがあります。
冬の厚い上着は、寒い日にはありがたいものです。
でも春になっても脱がずにいたら、汗をかき、動きにくくなってしまう。
役目を終えたものは、悪いものになったのではなく、季節が変わっただけなのです。
「手放す」とは、否定することではなく、役目を終えたものに「ありがとう」と言って見送ることなのかもしれません。
手放すと、すき間に風が入る

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棚の中をひとつ片づけるだけで、部屋の空気が少し変わることがあります。
ぎゅうぎゅうに詰まっていた場所に、わずかな余白が生まれる。その余白に、風が通ります。光も届きます。
ものを減らしただけなのに、なぜか気持ちまで整ってくるのは、空間と心がどこかでつながっているからでしょう。
心の中も同じです。予定を詰め込みすぎない。誰かの期待を全部背負おうとしない。
いつも正しくあろうとしすぎない。少しだけ「余白」をつくると、そこに自分の息が戻ってきます。
思いつきや、やさしさや、静かな気づきは、たいてい、余白のある場所に降りてきます。
「手放すこと」と「失うこと」は違う

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手放すことを、失うことだと思ってしまうと、怖くなります。
けれども、手放しても消えないものがあります。本当に大切な「学び」は、形を変えて自分の中に残ります。
- 終わった関係からもらった温もり
- 苦しかった時期に知った痛みの深さ
- 努力した日々に育てられた辛抱強さ
外側の形がほどけても、内側に残るものまでなくなるわけではありません。
むしろ、形だけを抱え続けていると、中に残った大事なものの輪郭が見えなくなることがあります。
古い箱を開けたままにしておくと部屋が狭くなるように、過去の形に居座らせたままだと今の自分が動く場所がなくなってしまうのです。
「今の自分に合うか」どうか見直す

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子どもの頃の靴を、大人になってまで履くことはできません。
どれほど気に入っていたとしても、足に合わなくなれば、もう歩けない。無理に履けば痛みが出ます。
心の持ちものも、今の自分に合っているかどうかを、ときどき見直したほうがよいのだと思います。
昔は自分を守ってくれた考え方が、今は自分を縛っていないか。かつては励みだった言葉が、今は重荷になっていないか。
手放すかどうかは、好きか嫌いかではなく、「今の自分にふさわしいかどうか」で見てもよいのです。
軽くなった手のひらで取り戻すもの

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手放したあとの手のひらは、最初、少し心もとなく感じるかもしれません。
何も持っていないようで、落ち着かない。けれども、その手は、新しいものを受け取れる手でもあります。
いっぱいに握っていたら、差し出されたものを掴めません。
軽くなったからこそ、触れられるもの、気づけるものがあります。
窓を開けるように、ひとつだけでも手放してみてください。
- 古い思い込み
- 言いそびれたままの悔しさ
- 背負い込みすぎた役目
など、なんでもかまいません。
「荷をほどいて風を通す」と、心は思っている以上に、静かに息をしはじめます。
「手放す」というのは、減ることではなく、「めぐり」を取り戻すことなのです。
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