こんにちは、Ryota@HSPアドバイザーです。今回、「by them」読者の方より、次のような質問をいただきました。
QUESTION
私の夫と子どもはHSP・HSCです。また会社の部下や同僚のなかにもHSPなのではないかと思う繊細な方がいます。彼ら、彼女らと接するうえで気をつけた方がよいことがあれば教えてください。
最近話題になっている、繊細な気質「HSP」。刺激に敏感、深く物事を考えるなど、先天的に4つの特徴を持っています。また全人類の5分の1がHSPに該当するといわれています。
あなたの子ども・パートナー・同僚・友人のなかにHSPの方がいる可能性も高いといえるでしょう。でも、もし身近な人がHSPだったらどう接すればいいのか悩んでしまいますよね。
メンタル心理カウンセラーの資格を持ち、HSP専門のアドバイザーである私が、そんな疑問にお答えします。
毎日およそ100通の相談や悩みを頂戴しておりますので、その経験を元に具体的な内容をお話ししていきますね。身近に繊細な方がいるあなたはぜひご覧ください。
HSPの子ども「HSC」との接し方は?
HSP気質を持つ子どものことを「HSC」といいます。
HSPは生まれつき刺激に敏感です。子どもにとって1番大きな刺激は人間関係。特に親・教育課程で出会う先生・仲間たちの影響を強く受けます。
親が強い刺激になっている場合、子どもは親に嫌われたくないので「いい子ちゃん」になります。例えば以下のような性格ですね。
- 従順
- 手がかからない
- 自分の意見をいわない
なかには反抗期のないこともあります。しかし、子どもは反抗期や親への反発から学ぶことが多いんです。従順である一方でたくさんの意見を心のなかに抱えています。その葛藤が強くなると…個性がなくなり、大きなストレスを抱えます。
そこで親としては以下の3つのことを考えて接するようにしましょう。
1.家を逃げ場、落ち着ける場所にする
社会人と違い学生には逃げ場がありません。学校の先生に相談しようにも、先生がひとりひとりと向き合える時間は限られます。
HSCは席替えで横に「口数が多い子」がいるだけで深刻な問題になる可能性があります。人の機嫌を取るための行動がいじめにつながるケースも考えられますね。そのため、家を逃げ場・落ち着ける空間にしましょう。
- 家族が言い争いをしない
- まわりの家がうるさくない
- 干渉的ではない
- 支配的ではない
これを守れないと、HSCがアダルトチルドレンになる恐れもあります。親が愛情を注いでいたと考えていても、愛情を受け取る余裕がないためです。
2.何でも相談できる人物になる
HSPの多くは自分の気持ちを吐き出す手段を持っていません。話を聞いてくれる人がいるだけで救いになります。
HSCの場合、自分の考えでカウンセリングを受けることができませんよね。親のあなたが普段から話を聞く習慣を作ってあげましょう。
- 子どもが家から帰ってきたときに「きょうはどうだった?」と聞く
- コミュニケーションコストを下げる
- 子どもらしく扱ってあげる
あなたが子どもを守ってあげましょう。そのためには子どもを信じることからスタートです。
3.考えを押しつけない、急かさない
親の考えを押しつけるのはやめましょう。よくあるのは、親の正義や夢を子どもに押しつけることです。
- この職業に就くべき
- 汚れる遊びをしてはいけない
- テレビを見てはいけない
その固定観念が子どもの社会的な部分を奪います。みんなが見ているテレビを見ていないと、話題についていけず仲間外れるなる可能性がありますよね。あくまで子どもの目線で考えましょう。
HSPは性格のひとつだと理解して
親御さんのなかには「子どもがHSP気質を持っていることを認めたくない」とショックを受ける方がいらっしゃいます。
HSP気質はショックを受けるようなものではありません。確かに繊細な気質ですが、繊細さのなかにはメリットもたくさんあります。
HSP気質をもつことのメリット
- 幸せを感じやすい
- 人に親身になれる
- 細かなことに気づきやすい
- 準備、計画性がある
そういうものなんだと受け止めて、HSCが生きやすい方向を考えてあげましょう。ストレスを受けやすいのに無理なプレッシャーを与える必要はありませんよね。いつも逃げ場も用意してあげてください。
HSCの多くは真面目で頑張り屋の性格です。親はあくまで見守ってあげれば十分なんですよ。子どもの能力を信じましょう。