はい!今回はメルマガの読者さんからご相談をいただきましたので、こちらをご紹介したいと思います。
出会ってから、初めはいい感じに進んでいたけれど……というお話です。
メルマガ読者からのご相談
マーチン先生、こんにちは。
GWに友達の紹介で知り合ったMさん(45歳)という好きな人がいます。その彼とは、
- これまで5回会うことができた
- 会うまでの間はLINEをしたり、たまに彼から電話をくれた
- 3度目に会ったときからキスあり(エッチはなし)
という状況です。いい方向に進んでいると思っていたのですが、4回目に会ったとき、私の過去の恋愛について、
- グレーな関係を続けた人がいたが、彼女にはなれず悲しかったこと
- その恋愛を3年ほど引きずって、恋愛するのに少し臆病になっていること
を伝えたのです。
すると次に会ったときに、Mさんに「今の関係はグレーな彼と同じように中途半端なので、私を傷つけないためにしばらく連絡を取らないでおきたい」と言われました。
その言葉にとてもショックを受けたのですが、別れた後に「私はMさんのことが好きになりかけてるから、今まで通り一緒に楽しい時間を過ごしたい」とLINEをしました。
でも彼は受け入れてくれませんでした。その時点で、彼の中で気持ちの変化があり、脈がなくなってしまったのだと思います。
このまま普通の友達にも戻れなくなってしまうのが辛くて、「話したいから一度会えませんか?」とLINEしましたがスルー。
気持ちを抑えきれず電話をしたら3回目に出てくれて話すことができました。
彼が連絡を取らないと言った理由は、私を傷つけたくなかっただけではなく、今年2月に別れた元彼女が忘れられなかった、と言われました。それを聞いてもMさんが好きな気持ちは変わりません。
振られても次の恋へ進む一歩だと思い、告白をするために7月5日に会う約束をしました。彼には告白をすることも伝えました。それまでは連絡は絶とうと思います。
振られると思いますが、最後まで希望を捨てずに頑張りたいです。できることなら私が彼を幸せにしてあげたいです。どうかアドバイスをお願いいたします。
「そんなことないよ」と言ってほしい。その姿勢を改善するために

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この読者さんは、最近メルマガをご覧になり始めたのかな……と感じました。というのも、一般の方(メルマガをご覧でない方)がやりがちな失敗を重ねておられるからです。
そこで厳しい指摘になるかもしれませんが、これからのためにお話をしたいと思います。
まず、反省点を考えてみましょう。表面に見える反省と、内面(姿勢)の反省があります。
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はい、では参ります!
「そんなことないよ」と言ってほしい質問はNG
お二人は最初はいい感じで進んでいました。GWに知り合ってから5回会えており、3回目のデートでキスまで進んだのはよい進展です。
しかし、ここで「それを生かして前に進める行動」ができず、「そんなことないよ、と言ってほしい質問」をしたことが致命的な失敗でした。
「そんなことないよ、と言ってほしい質問をしてはならない」のは、マーチン先生の恋愛教室では定番です。典型例は、次のような発言です。
- 本当は他に好きな人がいるんでしょ? → そんなことないよ。
- 忙しいみたいだから、あんまりLINEとかしない方がいい? → そんなことないよ、大丈夫だよ。
- もう会わない方がいいと思う。 → そんなことないよ(そんなこと言うなよ)。
今回ではこれが該当しています。
- グレーな関係を続けた人がいたが、彼女にはなれず悲しかったこと
- その恋愛を3年ほど引きずって、恋愛するのに少し臆病になっていること
彼に「(俺は)そんなことないよ。大丈夫だよ」と言ってほしかったのでしょう。
このように女性全般、目標を目指す発想よりも、不安製造体質により不安になる方が多いです。
これを自分で解決できればよいのですが、ほとんどの人は、相手に不安をぶつけて、否定してもらうことで安心しようとしてしまうのです。
しかし、お相手の立場では、不安をぶつけられることで負担(嫌な思い)になり、さらに、それを否定しなければならないので、もっと負担(面倒くさい)になるのです。
ゆえに、「そんなことないよ」と言ってほしい質問をする体質のままだと、どこかで終わってしまうのです。
交際中でしたら4~5回目くらい(?)で切られることが多く、今回のように交際前にやると、だいたい1回でダメになってしまいます。
※男性に熱烈に口説かれていたら大丈夫ですが、そのまま交際に至ると「そんなことないよ」と言ってほしい体質は変わらないので、結果は同じになります。
「そんなことないよ、と言ってほしい質問」はしない。「自分のご機嫌は自分で取る」ことが大切なのです。
随所に見える反省点
見ていくと、いろいろな反省点がありました。例えば、
その言葉にとてもショックを受けたのですが、別れた後に「私はMさんのことが好きになりかけてるから、今まで通り一緒に楽しい時間を過ごしたい」とLINEをしました。
でも彼は受け入れてくれませんでした。その時点で、彼の中で気持ちの変化があり、脈がなくなってしまったのだと思います。
とありましたが、まず「ショックを受ける」のが違います。厳しい意見になりますが、「言われて当たり前のこと」をやってしまったのです。
そして、「その時点」が違っています。彼の気持ちは「そんなことないよ、と言ってほしい質問」をしたとき、すでに変わっているのです。
この反省は「どこで失敗したか」を正しく把握して、以後同じ失敗をしないために大切です。
また、今まで通り一緒に過ごしたいと思うなら、「あんなことを言わなければよかった」と強く反省することが大切です。
その悔しい気持ちが、自分を改善する原動力になります。
気持ちを抑えきれず電話をしたら3回目に出てくれて話すことができました。
これもよくないですよね…。「話すことができた」ので、電話してよかったと感じるかもしれませんが、彼目線で言えば1回目スルー、2回目スルー。3回目「……しつこいよ~」となって、後ろ向きな気持ちで電話に出ていたと想像できるのです。
このようなとき、連絡する側は「早く安心したくて」連絡をしています。しかし、しつこく連絡をして繋がっても、安心できることは、絶対にありません。これを覚えておきましょう。
仮に、「安心できた」と感じる対応を相手がしてくれたなら、その場を収めようと気遣ってくれただけで、もっとお相手に負担をかけている(=もっと嫌がられる原因を作っている)のです。
今年2月に別れた元彼女が忘れられなかった、と言われました。
ご相談の文面から、これを本当だと思っているように感じますが、十中八九口実です。
「どうしてダメになったのか」正しい現状把握が、正しい反省をするために大切なのです。
ほかにも指摘はあります。探してみてくださいね。
頑張るとは、どういうこと?
振られても次の恋へ進む一歩だと思い、告白をするために7月5日に会う約束をしました。彼には告白をすることも伝えました。それまでは連絡は絶とうと思います。振られると思いますが、最後まで希望を捨てずに頑張りたいです。
「告白することが、頑張ること」ではありません。
そして厳しいツッコミになって恐縮ですが、「彼には告白することを伝えました」という告白をする、意味もわかりません。
その時点で告白したのと同じですし、するまでもなく好意は伝わっています。
では、「頑張る」とは、どういう行動でしょうか?
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2 正しい反省をしたら、わかりますよ!
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答えは「改善点を直すこと」です。
そして、告白するくらいなら「彼に嫌な思いをさせたこと」に向き合って、お詫びする方がよいでしょう。
今回この読者さんは「告白する」ことを頑張ることだと、勘違いしていました。
これは「ご本人は頑張っているつもりでも、頑張れていない」事例の一つです。
今回の相談を踏まえて考察するに、こちらの話。
グレーな関係を続けた人がいたが、彼女にはなれず悲しかったこと
これは、「この読者さんが頑張れていなかったこと」も大きな原因です。
ほかの事例で「ただ、付き合っているだけ」で何年も過ごして、結婚に至らない話は珍しくありません。それと同じ失敗をしているのです。
これに気づいていなかったので「前の彼が悪い。私は傷ついた」と思っていたのです。
だから、彼に「俺はそんなことないよ、と言ってほしい」と思ってしまったのです。
もしも、正しい反省をして「あれは私にも責任があった」と思えていたら、
この読者さんご自身の大きな成長になっていたし、「そんなことないよ、と言ってほしい質問」もしなかったし、今も「告白して頑張る」のような、勘違いはしなかったことでしょう。
女性が男性に告白してフラれたとき、「やっぱり女性から告白するとダメなんだ」という話を耳にしますが、これが間違った反省の最たる例です。
「女性から告白したからダメになった」のではなく、「告白してもしなくても、元々ダメだっただけ」です(原因はほかにある)。
こういったズレた反省をして、「だから、もう私からは告白しない」となっても何も変わらないのは、第三者目線だとわかります。
正しい反省をして、それを生かすことが大切なのです。
内面(姿勢)の反省は、これ
この方の表面的に見える失敗は、前述の通りです。そして、内面(姿勢)の反省は「物事がうまくいかないなら、自分に原因がある」と考える姿勢を身につけることです。
これは「うまくいかないなら、やり方が悪い」ということです。これなら、全員に受け入れられる考え方だと思います。
で、それはつまり「自分が悪い」となるわけです(笑)。僕は子供のころから、そう考えるクセがあったので幸いでした。
これを徹底してやった後に、「それでもうまくいかない」なら、「相手が悪い」とか「機材に問題がある」などになるわけです。
仕事でも、他人に「どうなってるの!?」と言う前に、自分を疑うことが大事です。
「あの資料、どうなってるんですか!?期限過ぎてますよ!」と言ったら、「え?一昨日渡したじゃない?」と言われる、なんて話は経験あると思います。
まず、自分に目を向ける姿勢は、仕事でも恋愛でも大切なのです。
焦ってもダメ。地に足をつけて未来に繋げよう
この方においては、
- 以前の恋がうまくいかなかったのは、自分の責任だと気づいたこと
- 私自身が変わらないと、同じことを繰り返すこと
- 今までそれに気づかず、安心させてほしくて「そんなことないよ、と~」の発言をしたり、何度も電話をして嫌な思いをさせたこと
これらを彼に伝えてお詫びして、「またいつか、会ってもいいと思ってくれる日が来たら、お会いできたら嬉しいです。その日までに自分を変えます」といった趣旨を伝えるのがよいと思います。
こうして去り際をキレイにするのです。それで、少しでも「いい女だった」と思ってもらえたら、未来に繋がる可能性が出てくるでしょう。
正しい反省をして、正しい改善をしていきましょう。
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