多くの方が「恋愛してから結婚したい」と結婚の理想を抱いているはず。
でも実際のところ、現代の私たちは恋愛と結婚をどのように考えているのでしょうか?
特に20代から50代まで、世代によってその価値観はどれほど違うものなのか、気になりませんか?
今回は、結婚相談所「パートナーエージェント」を運営するタメニー株式会社が20~59歳の男女2,404名を対象とした大規模調査をもとに、各世代の恋愛観・結婚観の実態と、話題のAI婚活に対する本音を深掘りしていきます。
意外な結果に?恋愛への憧れが最も強いのは◯◯代

image by:PR TIMES
まず注目したいのは、「恋愛した相手と結婚したい」という王道の結婚観について、各世代がどう感じているかという点です。
調査結果を見てみると、この考え方に「とても当てはまる」「やや当てはまる」と回答した割合は以下のようになりました。
- 1位 50代(69.7%)
- 2位 20代(68.9%)
- 3位 30代(67.0%)
- 4位 40代(65.8%)
驚くことに、最も「恋愛した相手と結婚したい」と考えているのは50代でした。
この世代は、トレンディドラマ全盛期を過ごした世代。あのころの「理想的な恋愛を経て、理想的な結婚をする」という価値観が、今なお心に刻まれているのかもしれません。
そして興味深いのは、20代が2位につけていること。「最近の若い人は恋愛に興味がない」なんて言われることもありますが、実際には恋愛への憧れは決して薄れていないようです。
むしろ、30代や40代といった働き盛りの世代よりも、恋愛に対してロマンチックな思いを抱いているのです。
20代の新常識「恋愛と結婚は別物」が約4割

image by:PR TIMES
ところが、恋愛への憧れを持ちながらも、20代の価値観はより現実的で柔軟な側面も見せています。
「恋愛と結婚は切り離して考えてもいい」という考え方への支持率を見てみましょう。
- 1位 20代(37.6%)
- 2位 30代(33.7%)
- 3位 40代(28.1%)
- 4位 50代(19.9%)
なんと、20代の約4割近くが「恋愛と結婚は別物として考えてもいい」と答えています。
これは先ほどの「恋愛した相手と結婚したい」という理想と、一見矛盾するようにも思えますが、実は20代の複雑で現実的な恋愛観を表しているのではないでしょうか。
年代が上がるにつれて支持率が下がっていく傾向も興味深く、50代では約2割にとどまっています。
これは、50代が恋愛と結婚を一貫したものとして捉える価値観を強く持っていることの表れと言えそうです。
革新的な発想「結婚してから恋愛すればいい」20代の4割が支持

image by:PR TIMES
さらに驚くべき結果が、「恋愛感情を抱けそうな相手であれば結婚してから恋愛すればいい」という考え方への支持率です。
- 1位 20代(43.7%)
- 2位 30代(31.4%)
- 3位 40代(26.7%)
- 4位 50代(22.3%)
20代の43.7%、つまり約4割以上が「結婚後に恋愛関係を深めていけばいい」と考えているのです。
これは従来の「恋愛→結婚」という流れを覆す、革新的な価値観といえるでしょう。
この結果から見えてくるのは、20代が恋愛に対して決してあきらめているわけではないということ。
むしろ、「恋愛のタイミングや形にとらわれず、よいパートナーシップを築けるなら、恋愛感情は後からついてくる」という、ある意味で非常に合理的で現実的な考え方を持っているのです。
年代が上がるにつれて支持率が下がるのは、やはり「恋愛が先、結婚が後」という従来の価値観が根強いことを示しています。
AI婚活への期待度も世代で二極化「20代の4割が前向き」

image by:PR TIMES
現代ならではの話題として、AI婚活に対する各世代の受け止め方も調査されました。
「自分もマッチングしそうな恋活・婚活相手をAIに紹介してもらいたい」という質問への支持率は以下の通りです。
- 1位 20代(45.4%)
- 2位 30代(33.2%)
- 3位 40代(21.0%)
- 4位 50代(14.5%)
20代では約半数近くがAIによる相手の紹介を前向きに考えている一方で、50代では支持率が14.5%にとどまっています。
特に50代では不支持率が47.4%と支持率を大きく上回り、世代間の意識の違いが鮮明に表れています。
これは、野村総合研究所の調査でも明らかになっている通り、若い世代ほど生成AIの活用に前向きであることと一致しています。
20代にとってAIは身近な存在であり、恋愛や結婚というプライベートな領域においても、テクノロジーの力を借りることに抵抗が少ないのです。
一方で、50代の31.7%が「まったく当てはまらない」と回答していることからも、人生経験を重ねた世代にとって、恋愛や結婚は人と人との直接的な関わりの中で育まれるべきものという価値観が根強いことがうかがえます。
世代を超えて見えてくる恋愛・結婚の本質
これらのデータから見えてくるのは、世代によって恋愛と結婚に対するアプローチは大きく異なるものの、「よいパートナーシップを築きたい」という根本的な願いは共通しているということです。
50代は「理想的な恋愛を経て結婚する」という王道のストーリーを重視し、20代は「結果的に幸せな関係が築けるなら、プロセスは柔軟に考えてもいい」という現実的なアプローチを取る。
どちらも間違いではなく、それぞれの時代背景や価値観を反映した自然な考え方なのです。
興味深いのは、20代が「恋愛への憧れ」と「現実的な判断」を両立させていること。
彼らは恋愛に対して冷めているわけではなく、むしろ「本当に大切な人との関係をより確実に築くためには、従来の枠にとらわれない方法もあり」と考えているのかもしれません。
AI時代の新しい出会い方が示す未来
AI婚活への反応も、単なる技術への好みの違いを超えて、「出会いの本質」についての考え方の違いを表しています。
20代がAI婚活に前向きなのは、テクノロジーに慣れ親しんでいるからというだけではないでしょう。
彼らにとって重要なのは「どうやって出会うか」よりも「出会った後にどんな関係を築けるか」なのです。
AIが効率的に相性のよい相手を見つけてくれるなら、その後の関係構築に集中できると考えているのかもしれません。
一方、50代がAI婚活に慎重なのは、「出会いのプロセス自体に意味がある」「人との縁は予期しない形で訪れるもの」といった価値観を持っているからでしょう。
どちらの考え方も、それぞれの人生経験に基づいた深い洞察があります。
まとめ
今回の調査で明らかになったのは、恋愛と結婚に対する価値観が世代によって大きく異なることです。主要な発見をまとめると以下のようになります。
- 50代は恋愛重視派:69.7%が「恋愛した相手と結婚したい」と最も高い支持
- 20代は柔軟派:37.6%が「恋愛と結婚は別物でもいい」と現実的な価値観
- 「結婚後恋愛」への支持:20代の43.7%が支持し、従来の常識を覆す
- AI婚活への期待:20代の45.4%が前向きで、テクノロジー活用に積極的
この結果が教えてくれるのは、「正しい恋愛・結婚の形」なんて存在しないということ。
50代の「王道の恋愛結婚」も、20代の「柔軟なパートナーシップ構築」も、どちらも幸せな関係を築くための有効なアプローチなのです。
大切なのは、自分の価値観を大切にしながらも、異なる世代や異なる考え方を持つ人たちの価値観も理解し、尊重すること。
そして、変化し続ける時代の中で、自分にとって最適な恋愛・結婚のスタイルを見つけていくことではないでしょうか。
AI婚活も含め、新しい出会いの形が次々と生まれている現代。形にとらわれず、あなた自身が心から幸せを感じられる関係を築けるよう、焦らず、無理せず、自分らしいペースで歩んでいってくださいね。
- source:PR TIMES
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。