こんにちは。ひとみしょうです。
今回は、「無駄な時間」について、より深い構造に踏み込んでお話します。
いまの世の中は、効率や成果を最優先にする「外側の軸」で動いています。タイパ、コスパ、生産性──。
こうした言葉が主流になるにつれて、私たちの生活から一番最初に削られるものがあります。それが “無駄に見える時間=余白” です。
しかし、心の構造を丁寧に読むと、無駄な時間とは、自分軸が育つための“根”のようなものだとわかります。根が抜かれれば、当然、人は自分を見失います。
今日はその仕組みを、できるだけ正確に言語化していきます。
1. 無駄な時間をなくすと、人は「外側の自分」で生き始める

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人には本来、2つの層があります。
- 外側の自分(役割・期待・評価・社会的自分)
- 内側の自分(感覚・欲求・価値観・自分軸)
余白がない生活を続けていると、外側の自分ばかりが肥大していきます。
- “時間を無駄にしてはいけない”
- “常に生産的でいなければ”
- “誰かから役に立つと思われたい”
- “遅れてはいけない”
こうした思考は、効率的に見えても、心をすり減らします。外側の基準ばかりで生きると、人は “自分で自分を管理するロボット” のようになっていく。
そしてある日、ふと気づく。
「最近、楽しいことがわからない」「何をしたいのか分からない」「生きている感覚が薄い」
これは決して病気ではありません。ただ、内側の自分とつながる“余白”が失われただけなのです。
2. 自分軸は「言葉」ではなく「感覚」からしか育たない
よく「自分軸を持て」「自分らしく生きろ」といった言葉を耳にします。でも、自分軸は「考えて決めるもの」ではありません。正確には、“身体にゆっくりと浮かんでくる感覚” です。
たとえば散歩中にふと、「なんか、この道の雰囲気が好きだな」「今日はこっちのカフェが気分に合う」「この本のこの一文がひっかかる」という微細な反応。
この “小さな違和感や好みの粒” を拾い集めていくことで、人はようやく “自分” を理解しはじめます。
でも、「無駄な時間」がないと、この感覚は出てこない。予定と刺激に埋め尽くされた生活では、内側の声は外側の喧騒にかき消されてしまう。
3. 無駄な時間を嫌う人ほど、他人軸に飲まれやすい
「無駄を許せない性格」は、実は他者軸を内面化してしまった状態です。
- 親に“ちゃんとしなさい”と言われ続けた
- 先生から“無駄なことはやるな”と教わった
- SNSで“生産的であること”が褒められる文化
- 常に“効率的であるべき”と周囲に求められた
こうした無意識の経験が積み重なり、「役に立たない自分はダメ」という前提を抱えてしまう。その結果、“今の自分”ではなく、“評価される自分”で生きる癖がついてしまうのです。
他者軸で生きていると、無駄な時間=罪悪感の対象になり、ますます余白がなくなる。そして最後には、「何がしたいのかわからない」という状態に到達する。
4. 無駄な時間は「心の沈殿作業」

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無駄な時間に見えるものは、心にとっては必要不可欠です。それは“感情が沈殿していく時間”だからです。
一日を生きるだけで、心には他人の言葉、抑えた感情、些細なストレス、言えなかった本音、小さな不快感、気づかない疲労。これらが無数に流れ込み、濁っていく。
余白とは、この濁りがゆっくり沈んでいく時間。水に例えるなら、余白は心の濁りが自然に底に沈む “静置の時間”です。
沈殿が起こらないまま生き続けると、人はいつか必ず破綻します。
5. 余白を取り戻すための“3つの方法”
有料版なので、より具体的な実践方法を載せます。ここは特に反響が大きい部分です。
1.1日10分の「なんとなく散歩」
目的を持たない散歩。計画しない歩行は、最も効率的な余白です。
脳科学的には、「意識しない歩行」はデフォルトモードネットワークを活性化し、思考の整理と本音の回復を促します。
2. スマホを使わない“空白の5分”
予定の合間に5分だけスマホを見ない。ぼーっとする、深呼吸するーーー。(『ひとみしょうの人は変われる』2026年2月9日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください)
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