Q. 失敗するとメンタルが不安定になり体調も壊してしまいます。
失敗しても挑戦を繰り返すことが大切だとは自覚しています。
でも、私はメンタルが弱いのか、失敗のあとどうしても引きずってしまい、体調まで崩してしまうことが少なくありません。
先生はたくさん失敗をされていると聞きましたが、どのようにしてメンタルを鍛え、体調を整えているのでしょうか?
20代中部大学生からの質問
A. 失敗がデフォルトと考え、気にせず長期視点でゆったり生きる。古今東西の瞑想法を試してお好みを習慣化する。好きな音楽を聴きながら歩くか自転車。
今でこそ、私は、ちょっとやそっとの失敗では動じず、受け流して気にしないようになりました。
しかし、高校・大学時代は違いました。人類滅亡のことしか考えていないような半ば病的な鬱状態だったのです。
人間、変われば変われるものですね。
それでは、どうやって、今のような心の状態になれたのか、思い返してみましょう。
失敗がデフォルト。成功率が2割を超えたら、むしろ警戒を

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もしも、人生で1回しか挑戦ができないのであれば、そこで失敗したら一大事です。
しかし、実際には、望みさえすれば、死ぬまで何らかの挑戦が続けられるのです。
ですから、たとえ、成功率が1割であっても、10回挑戦すれば、1回は成功するでしょうし、100回挑戦すれば、10回は成功できるはずです。
失敗すればするほど、生涯にわたる累積の成功数は増えることになります。
私が、弱いメンタルを何とかできたのも 「10回挑戦したら9回は失敗するのが当たり前なら、気にしても仕方がない…。成功率が低いなら、人より挑戦数を増やせば、成功を数多く味わえるはず」 と開き直ることができたからです。
むしろ失敗がデフォルト(初期値)だと考えましょう。
もしも続けて9回失敗したら、次の1回は成功する可能性が高いでしょうし、もしダメでも、あと数回失敗を重ねたら、成功する確率は限りなく高まると考えれば良いのです。
こうして、開き直って失敗を重ねて経験を積み、知見と技術を磨けば、成功率も少しずつ高まっていくものです。
ところが、長い人生の中では、なぜか自分で努力もしないのに、思わぬ成功が続くことがあります。
こんな時こそ、逆に失敗が続いている時よりも注意が必要です。
成功続きで浮かれていると、今度は確率に従い、失敗が続いて長い低迷期を迎えることになります。成功後の低迷期こそメンタルも体調も本当におかしくなりがちなのです。
つまるところ、超長期では成功率は安定していくはずですが、短期的にはその時々の縁・運・勘で成功と失敗の波が大きくなったり崩れたりするものなのです。
だからこそ、失敗しても悲しみ過ぎず、成功しても浮かれすぎないで、平常心を保つことが大切になります。
成功するまで失敗を続けるのが楽しい。時間をかけて成功するほど嬉しい

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私が新卒で就職したイマジニアの創業者・神蔵 孝之さんは、パナソニック創業者の松下幸之助翁から松下政経塾で多くの学びを得たそうです。
塾頭室には「大忍」という額が飾られており、松下翁曰く「成功のコツは、成功するまで失敗を続けること」と教わったとのこと。
つまり、より大きな成功を求めるためには、目先の小さな失敗や成功に一喜一憂している暇などないということでしょう。
日々の失敗を耐え忍び、むしろ成功に近づけたと内心喜んで、また一歩ずつ精進を続ける大切さを、松下翁は塾生に伝えたのだと思います。
また、『あしたのジョー』などで知られる漫画家のちばてつや先生から「やなせたかし先生がうらやましい」と聴いて驚いたことがあります。
ちば先生は、若くしてマンガが大ヒットしてアニメ化され大成功してしました。しかし、やなせ先生は、60代にして初めて「アンパンマン」がヒットして、その後、ギネスブックに掲載されるようなロングセラーとなったのです。
むしろ、やなせ先生のように、大器晩成型で後半生に成功した方が幸福ではないかと、ちば先生はつぶやいたのでした。
ですから、必ずしも20代30代で成功することが幸せとは限らないのです。あせる必要はありません。


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