こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
私たち人間がいろいろなことで、悩んだり、心配したり、不安を感じたりするのは、そのすべてが“感情の問題”だといわれています。
たとえば、あなたがパートナーと別れようと思っているとき、あなたが本当に別れたいのはパートナーではありません。
「え?パートナー以外の誰と別れたいというのよ?」と思われるかもしれませんね。
が、実際のところ、あなたが別れたいのはパートナーではなく、パートナーと一緒にいるときに感じている、不快で、つまらなくて、ロマンスがないと不満を感じている“感情”なのではないでしょうか。
「この人とつきあっているかぎり、もう一生、ロマンスを感じることはない。だとしたら、やってられない!」ですよね。
パートナーと別れることによって、このいやな感情と手を切りたいと思うわけです。
が、それはわかっていても、人はその一つ先のことまではなかなか考えないものです。
「なぜ、私はこういうふうに感じてしまうのだろう?」と。 私どもにご相談に見えたある女性は、男性不信のかたまりのような人でした。
心の中のものは「与えなければ増えない」

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「すべての男性はワガママで、飽き性で、ろくなものではない」という思いをぶつけてこられたのですが、私たちカウンセラーはこの話をこういうふうに聞きます。
「ということは、この女性はきっと、その男性を愛したり、優しくしたり、大事にすることはなかったのだろうな…」と。
彼女にしてみれば、「だって、私は大切に扱われていないんですよ。なんでそんなことを私が男にしなければならないの?」と思うことでしょうね。
しかし、理由はともあれ、彼女の中に恐れや不安があり、男性を愛してあげない状況が続いているかぎり、彼女の心は「そんな自分が男性から愛されることはないだろう」と思ってしまいます。
心の中に「私は絶対、男性を愛さない。こんな私を愛せる男性、この世界にいないでしょ?」という思いがあると、その彼女を愛そうという男性が現れ、近づいてきたとしても、彼女は彼を疑います。
「私から愛することはないのに、なにが目的で私に近づいてくるわけ?私は手がかかるわよ」。そして、とても悪い態度をとります。
それはまるで、近づいてくる人間を「ウーッ」と威嚇する犬のような態度です。
せっかく近づこうとした男性ですが、「彼女は僕に興味がないのだ」と思い、その場から去っていきます。
すると、彼女はとても安心します。「ほら、やっぱりね。私に近づいてくる男はだれもいない」と。
この彼女にかかわらず、悪循環をつくっているのが、「私のものごとの見方」だという自覚はほとんどの人が持ってはいません。
この悪循環を脱出する答えは、一つだけです。
それは、彼女のほうから男性を愛していく、ということです。それをしないかぎり、「自分が愛されてよい」とは彼女には感じられないのです。
とくに依存性の強いタイプの場合は、男性であれ、女性であれ、まるで親が自分を愛してくれるようにパートナーからも自分は愛されるべきだと感じています。
その下にある感情は、「人を愛したりするのには自分はまだまだ不十分。それは、十分な量の愛が自分の中にないから」というものです。
しかし、心の法則は物理的な法則とは真逆です。
心の中のものは、与えなければ増えないのです。 形あるものは、人にあげればあげるほど、自分の持っている量は減っていきます。
しかし、心の中のものは、人に与えないと減り、与えると増えていきます。
人をいっぱい愛したからといって、あなたの中にある愛が減るわけではありません。人を愛すれば、その分だけ、愛はどんどん大きくなるだけなのです。
「私はもらっていない」とか「自分では不十分だ」という感情は、あなたが与えていないときに生じます。
そんなとき、それをもらおうとすると、どれだけ上手に与えてもらったとしても、疑いが先行し、その愛を受け取ることができなくなってしまいます。
あなたが「もらっていない」と感じるものは、実はあなたのほうこそ与えなければいけないものであるようです。
もしも、「十分に愛してもらっていないのに、なんで私ばかり愛してあげなきゃいけないの?」と思うことがあったとしたら、この法則を思い出してみてください。
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