HSPの同僚と働くためのコツ
職場にHSPがいることもめずらしくありません。なかには同僚がHSPを持っているという方もいらっしゃいます。
- 厳しくいうと伝わらない
- 報告、相談、連絡が上手にできない
- いつも憔悴していて困っている
同僚にそんな性質がある場合に考えてほしいことをお話しします。
1.適材適所を考える
HSPは活躍できる場所と活躍できない場所がハッキリしています。
- 気疲れの激しい場所
- クレーム対応
- 不特定多数の人と関わる
- 電話応対
こんな仕事は苦手です。威圧的な上司と一緒に仕事をするのも難しいでしょう。
一方、以下のことは得意です。
- ひとりでコツコツと作業をする
- 人と人のパイプ役になる
- 人に丁寧に説明する
- 自由に段取りして形づくるもの
ひとりで任せられるのは強みですよね。医療職でHSPの看護師さんに患者さんへの説明やサポートを任せた上司さんがいらっしゃいます。そうしたら、患者さんから凄く感謝されるようになったそうです。このようにHSPが活躍できる仕事を考えましょう。
2.協調性を作る
HSPは仕事で精神的収入を求めます。精神的収入とは簡潔にいうと協調性。助け合ったり、感謝し合う関係のことです。
例えば繁忙期で激務が続くとしましょう。気疲れの激しいHSPの中には耐えかねてボロボロになる方もいます。こんなときにほんの少しの言葉が助けになるんです。
- いつも助かってる
- 今度、残業代わるよ
- きょう飲みに行って一緒に愚痴らない?
HSPは断りベタで限界以上の仕事量を抱えることがあります。そういうときに認めてあげることなんですね。
HSPだけが残業をしている。たくさん仕事をしている状態だと、心の奥では多くの不満を抱えています。従順だからと安心してはいけません。
3.威圧的、支配的にならない
怒鳴ったり攻撃的にするとHSPは委縮します。強い刺激だからです。あなたに対して機嫌を取るようになり、あなたの評価ばかり気にするようになります。すると個性を失い…仕事の能力も低下。ミスがどんどんと増えていきます。
HSPは小動物だとイメージしてください。小さなことに驚きやすく、ダメージを負いやすいんです。あなたが攻撃的になった瞬間、HSPの心のなかで分厚い壁が作られます。
【注意】HSPはある日突然爆発して行動に移しやすい
HSPは基本的に従順です。真面目で頑張り屋。人からいわれたことも努力して結果を出そうとします。
しかし、不満はたまります。上手に気持ちを伝えられないため、急に爆発して周囲を驚かせます。
HSPは仕事ができないわけじゃありません。むしろ努力するため高い評価を持っています。「どうして評価が高いのに仕事を辞めてしまうんだ?!」と退職時に驚かれるケースが多いんですね。そのときにあなたの名前を出される可能性があります。
日ごろから協調性には気をつけましょう。協調性さえ保たれていれば精神的収入で心が豊かになります。