テレビの視聴者について語られる時、耳にすることがある「M1層」「F1層」といった言葉。Mは「Male(男性)」、Fは「Female(女性)」を指し、「1層」は20歳~34歳のゾーンを意味しています。とはいえ、一口に「M1層」「F1層」と言っても、そのライフスタイルはさまざま。
仲の良いあの人や、気になるあの人。憧れのあの人は、一体どういった映像作品が好きなのか?テレビの視聴傾向について押さえておくと、そしてその人自身の趣向を知ることができ、会話のきっかけにもなり得ます。
今回CCCマーケティングが、関東エリアの民放5局+NHK総合+NHK Eテレで放送された連続ドラマを視聴していた20歳~34歳・女性の「F1層」を「働く未婚女性」、「働く子持ち女性」、「SINKs(Single Income No Kids。結婚していて子どもはいない、夫婦どちらかが働いている世帯の女性)」という3つのライフスタイルに分類し、テレビ視聴傾向にどのような違いが現れるのかを調査しました。早速、その結果をご紹介します。
同じ「F1層」でも違う、リアルタイム視聴と録画視聴の傾向
上記グラフは、関東エリア在住の「F1層」の視聴基準を100%としたときの、3つの層におけるリアルタイム視聴(Live)・ 録画視聴(Rec)の割合を示しているものです。
100%より低ければ基準より視聴している割合が少なく、高ければ多いという結果です。この結果から、ライフスタイルによって視聴方法に大きな違いがあることが判明しました。
最もLive視聴率が高い層は「SINKs」。結婚していて生活のために働く必要がなく、子どもがいないため、仕事でテレビの視聴時間をとられてしまいがちなほかの層に比べて在宅時間を使い、見たい番組をLive視聴できているといえます。
反対に、Rec視聴率が最も高いのは「働く子持ち女性」。仕事や子育てで自分の時間がコントロールしにくい分、空いた時間を利用して録画した番組を見ていると考えられます。仕事でのストレス解消などに、大好きなドラマを見て気分転換するのは最高の時間ですよね。
一方でLive・Rec共に、「働く未婚女性」の視聴率がもっとも低いことがわかりました。ライフスタイルのなかで、仕事に大きな時間を割いており、在宅時間が短いことが原因だと考えられます。
どの層もライフスタイルに合わせて、自分に合った視聴方法を選んでいることが見てとれる結果に。気になるあの人や自分自身がどのゾーンに当てはまるのか、探ってみるのもいいかもしれませね。