ライフスタイルで見る、視聴率のよい近年のドラマは?
続いて、ライフスタイルと視聴ドラマの関係性についての分析のグラフを見てみると、ライフスタイル別のドラマのトータル視聴率(Live+Rec)ランキングからは、『高嶺の花』、『グッド・ドクター』、『半分、青い。』の順位に違いが見られました。生活リズムや環境によって、ドラマの視聴傾向にも大きな差が生まれている可能性が考えられます。
「働く未婚女性」が一番視聴しているドラマは『高嶺の花』。人気女優・石原さとみさんが主演を務め、かつ「令嬢と冴えない男性との恋愛ドラマ」ということもあり、自分自身を重ね合わせたり、胸をときめかせながら視聴した世代といえそうです。
一方「働く子持ち女性」では、小児外科医が主人公のドラマ『グッド・ドクター』の視聴率が高い結果となりました。小さな子どもを持つ女性にとっては、子どもと接するシーンが多いため、感情移入がしやすい内容だった可能性があります。
最後に「SINKs」は、月~土曜日の8:00〜8:15に放送された朝ドラ「半分、青い。」の視聴率が高い結果となりました。「SINKs」は、朝から昼帯での視聴率が比較的高いというデータもあり、朝ドラのような放送形態のドラマと相性が良い傾向があるとのこと。朝のうちにドラマをリアルタイムで楽しみながら家事を終え、午後はのんびりと過ごす…という風景が浮かんできます。
このように、ライフスタイルによってテレビを視聴する時間や方法、ドラマのジャンルまで違うという、興味深い結果となった今回の調査。「F1層」という世代を3つのライフスタイルに分けることで、テレビ視聴実態がより深く見えてきます。
Live派とRec派が明確に分かれただけでなく、視聴するドラマのタイトルまで違うとなると、もはや「F1層」とひとくくりにすることはできないともいえるこの傾向。友人や気になるあの人とドラマの会話をする時にも、相手のライフスタイルを想像しながら話してみるのも楽しそうですね。