令和を迎え、さまざまな価値観が増えつつある「結婚」への意識。そのなかでも、結婚をするにあたってまだまだ欠かせないといわれ続けているアイテムが「指輪」です。
結婚への価値観が多様になった令和の新婚ほやほやの「令和元年婚」と、30年以上連れ添っている「平成元年婚」、の両カップル間には、結婚指輪に対する価値観の違いはあるのでしょうか。
この度、プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナル株式会社が、平成元年婚(1989年1月1日~12月31日に結婚)と、令和元年婚(2019年1月1日~12月31日に結婚した、または結婚予定)のうち、結婚指輪を購入した人(または購入予定の人=令和元年婚のみ)の男女各125組、合計500名へ「結婚指輪及び、理想の夫婦像に関する比較調査」を実施しました。
早速、その結果をチェックしてみましょう。
「結婚指輪をいつも身に着けている」は男女共に倍増!
いつの時代も、愛し合うふたりの間で重要視される指輪。婚約指輪の起源は、なんと古代ローマ時代にまでさかのぼると伝えられています。
帝政ローマを生きた博物学者・大プリニウスは著書『博物誌』のなかで、当時、何の飾りもない鉄製の指輪を婚姻の誓約の証として贈っていたことを記しています。
鉄はパワーを象徴し、その指輪は結びつきの強さと美しさを表すとみなされていたそうです。
現代では、結婚指輪の代表的な宝石といえばダイヤモンド。
地球上のあらゆる物質の中で最も高い硬度を誇ることから、ダイヤモンドは「固い絆を結ぶ」宝石といわれています。
そのため、ダイヤモンドを贈ることとは、すなわち「永遠の絆」を贈ることと同じなのです。
今回の調査で、「結婚指輪を、職場や外出時などでいつも身に着けている」割合は、平成元年婚では36%、令和元年婚では82%(男女平均)ということが判明。
平成元年婚が男性34%、女性37%であるのに対し、令和元年婚では、男女共に2倍以上に増えていることがわかりました。
男性を中心に、「結婚していても指輪をしない」という人も多かったこれまでの傾向。
結婚をする人がますます減るなか、2倍以上も増えたのは、令和を迎えて「結婚している」という事実をしっかりと認識していたい人が多いのでしょうか。
夫婦でおそろいのデザインにしたいアイテム
「結婚時に夫婦でおそろいのデザインにした、またはしたいと思うアイテムは?」という質問では、平成・令和共に約8割が「結婚指輪」は 「夫婦でおそろいのデザインにした、またはしたい」と回答。
1位の「結婚指輪」から大きな差を離した2位、3位は、「ごはん茶碗、お椀」「箸」などの定番アイテムが続きました。
さらに、令和元年婚はいずれのアイテムでも平成元年婚の割合を上回っており、「マグカップ」や「腕時計」、「服」や「結婚指輪以外のアクセサリー」でも2割以上が「お揃いにした」または「したい」と回答。
さまざまなアイテムを通じて、「夫婦で共に」という姿勢が読み取れます。
「結婚指輪に求める要素は?」という質問では、平成・令和揃って「シンプルなデザインであること」が不動の1位。
続いて「着け心地がいいこと」、「輝きが永遠に続き、劣化や変質・変色しないこと」の結果となりました。
日常的に外さないことが前提の結婚指輪。大ぶりの石がついた華やかなデザインなども素敵ですが、仕事や家事・育児をすることや日々のファッションを考えて、シンプルなものを選ぶ方が多いようです。
また、令和元年婚はすべての要素で平成元年婚より高い数値を示し「愛の証、二人の絆の証として想いを込められるものであること」が3割を超えるなど、精神的なつながりを重視する傾向が見られます。
一方で、「着け心地のよさ」や「劣化や変質・変色しないこと」など実用的な要素への関心も高く、結婚指輪の着用率も2倍に上昇していることから、指輪への意識が高まっているといえそうです。
調査を通じて判明したのは、平成・令和を問わず結婚指輪に求められる条件が「シンプルで飽きがこない」ということと、「輝きが永遠に続き、変質・変色しない」ということ。
ちなみに、「長い年月を経ても色あせることなく着け続けたい」「一生もののリングにしたい」という理由から、プラチナが結婚指輪として多くのカップルに選ばれています。
その純粋で白い”本物”のきらめきは、寄り添う人の気持ちまでをも輝かせます。スタイルやシーンを選ばず、毎日身に着けられるのはもちろんのこと、大切な席でもさりげない存在感を発揮してくれるでしょう。
ダイヤモンドの輝きを美しく引き立て、「ダイヤモンドに愛される貴金属」といわれるプラチナの結婚指輪。クリスマスを前に、指輪選びをされる方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。