準備をするほど不安になる?
ひとたび準備が始まると、アレが足りないコレも足りないと不足しているものが目につきます。
どれだけ万全な準備をしていても、「当日、雨が降ったらどうしよう」とか「参加者が風邪をひいたらどうしよう」とか「天災が起こったらどうしよう」とか、自分ではどうしようもない不確定要素もわいてきます。
準備をすればするほど、そこにかける情熱や労力が大きければ大きいほど、「失敗したらどうしよう…」という悲観的な思いや不安は高まっていきます。
私の経験でいえば、1冊目の本を出したときのこと。自分では考えられる手はすべて打ち、準備も万端にしたつもりだったのですが、その上で、「どうか発売してしばらくの間までは、大きな災害が起こりませんように!」と会社の神棚に祈っておりました(なんとも自分勝手な!)
準備に力を入れれば入れるほど、その想いは強くなっていましたし、とてもではないですが、楽観的ではいられませんでした。
ちなみにそのときの本のタイトルは『呼吸で心を整える』(フォレスト出版)。そんな本を出すのに、不安がいっぱいで、著者である自分の心が整ってないじゃん!なんて思ってました。
乗り越えた不安の数だけ成長する
「悲観的になるのがダメ」とか「だから準備をするのはムダ」とかそういうつもりはまったくありません。「準備は大事!」これは間違いありません。
その上で、準備をすればするほど、悲観的になったり、不安が募るのは、これは人として仕方がない心理なんじゃないのかな…なんて思うわけです。
むしろそうなるのは、準備に力を尽くしている証拠ともいえるのではないでしょうか。
たとえば「初めてのデート」とか「就職面接」とか「大人数のイベント」とか、準備すればするほど、「失敗したらどうしよう」と不安になっていった経験はないでしょうか?
その高まっていく「不安の山」を乗り越えた数だけ、人は成長するのではないでしょうか。
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- image by:Unsplash
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