毎日を一生懸命に生きているからこそ、ふと気づくと心が重くなっている。
仕事に、人間関係に、日々の小さな選択に、知らず知らずのうちに、自分を追い込んでしまっていることはありませんか?
「もっと頑張らなきゃ」「こうあるべき」そんな言葉で自分を縛りつけて、息苦しさを感じている。でも誰かに相談するほどでもない。そんなとき、静かに心に寄り添ってくれる存在が、一冊の本。
今回は、株式会社ブックサプライが発表した「頑張りすぎた日に読みたい、心がほっとする本TOP10」から、疲れた心をやさしくほぐしてくれるエッセイをご紹介します。
ページをめくるたび、少しずつ笑顔が戻ってくる。そんな本たちに、ぜひ出会ってみませんか?
5位 そして誰もゆとらなくなった/朝井リョウ

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第5位には、直木賞作家・朝井リョウさんの『そして誰もゆとらなくなった』がランクイン。
“無駄に真剣”“空回り上等”を地でいく著者の抱腹絶倒エッセイです。
結婚式の余興で全力ダンス、10年ぶりのレッスンで味わう屈辱。「大人とはこうあるべき」という理想に追いついていない自分の姿が、笑いとともに描かれています。
失敗も恥も笑い飛ばしながら、大人になることの可笑しさとあたたかさが伝わってくる。無駄なことに全力投球する空回りこそが、読む人の心を救ってくれます。
完璧じゃなくていい、全力で空回ってもいい。そんな勇気をもらえる一冊です。
心に響くポイント
- “全力で空回る”ことを肯定するユーモア
- テンポの良い語りと共感度の高さ
- 著者の個性が濃く出た、表現の面白さ
4位 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたりぐらし/阿佐ヶ谷姉妹

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第4位にランクインしたのは、漫才コンビ・阿佐ヶ谷姉妹による『のほほんふたりぐらし』。
地味で穏やかな日常の中にこそ、最高の癒やしがある。時に揉めつつも深い愛情で結ばれた二人の美しい友情と、肩の力を抜いた生き方が描かれています。
エアコンの設定温度で揉めたり、近所の餃子を分け合ったり。小さな出来事に人情と笑いがあふれ、「こうでなければ」という力みをそっと解いてくれます。
じんわりと心が温かくなり、読後には自分も誰かに優しくなれる。そんな不思議な魅力を持った一冊です。
心に響くポイント
- “自分のペースで生きていい”というメッセージ
- ユーモアと人情が溶け合う日常の描写
- エッセイに加えて書き下ろし小説も楽しめる
3位 小さな幸せ46こ/よしもとばなな

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第3位には、作家・よしもとばななさんの『小さな幸せ46こ』がランクイン。
日々の暮らしの中にある“かすかな幸福”を、やわらかな視点で描いたエッセイ集です。
家族、友人、愛犬、旅の思い出。46の小さな物語に込められた優しさが、疲れた心にじんわりと染み渡ります。
立派な幸福論を説くのではなく、「呼吸に意識を向けて丁寧に生きる」ことの大切さをそっと教えてくれる。
忙しい毎日に追われて見失いがちな、日常の中の輝きを思い出させてくれる一冊です。タムくんの可愛い挿絵にも、きっと心が和むはずです。
心に響くポイント
- “日常の幸福”を見つめ直すきっかけになる
- 忙しい日々に最適なショートエッセイ形式
- 優しさと余白のある文章に癒される


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