こんにちは、風水師の黒門です。風水を中心に開運法や願望実現法を紹介しています。
この記事では「張り」についてお届けしましょう。
中国と日本で変わる「張り」への見方
「張り」とは、家の一部が張り出していることをいいます。
「欠け」については、日本の家相、中国の風水、インドのヴァスツ等、共通して凶とみなしています。
ところが、張りについては意見が異なり、日本家相では吉となっているのです。
例えば、日本では北西に張りがあれば地位が上がると考えますが、一方中国では、張りも凶とみなすのが一般的。
家の飛び出た部分は、余分な物が付いていると考え、その方位の人物の身体にガンができるなどと考えられているのです。
ただ、現代の中国では、90年代ごろから日本の江戸時代の家相書が中国語に訳されており、これらに基づいて、張りが吉とする人も少数ながら存在します。
特に八卦派や梅花派の人たちがそうです。しかし、これらの意見は中国において一般的とは言い難いと思います。
インド・ヴァスツでは、北東の「張り」は吉
インドのヴァスツでは文献や伝承者によって多少異なりますが、やはり張りは凶とする意見が多いよう。
ただ、例外的に北東の方位は張りを吉としており、それ以外の方位の張りは凶とします。
なお、ヴァスツでは各方位の凶の意味は以下のようになります。
- 北:金銭問題
- 北東:精神の欠如
- 東:不健康
- 南東:エネルギーの欠如
- 南:損失
- 南西:心配・困難
- 西:教育の問題
- 北西:人間関係の問題
(「Vastu The Origin of Feng Shui」より)
また「THE VAASTU WORKBOOK」によると、北東の方位の張りについては、
- 北側の張り(○):金銭的な幸運を促がし、女の子の子どもに幸運をもたらす。住居者は節約と貯蓄ができる。
- 東側の張り(○):繁栄や寛大さを増大させる。
としており、同じ北東でも北向きの張りと東向きの張りは象意が異なります。
古今東西、四角形の物件が吉
結論からいうと、欠け、張りとも凶であり、四角形の物件がもっともよいといえますね。
なお、日本家相では張りや欠けは、壁の一面の3分の1以内とします。3分の1以上の張りや欠けは吉凶をみません。
ですが、私はこの3分1にはこだわらずに欠けは凶とみています。
例えば、南北に極端に細長い物件の場合。中心から八方位の線を引くと北と南のエリアは広く、これに対して東と西のエリアは極端に狭くなります。
この場合も、極端に狭い東と西の方位は欠けと同じように考えます。
メルマガでは「欠け」についての解説もしています。興味のある方は、バックナンバーをご覧ください。
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