先日、息子が仲間はずれにあっていて、そのフラストレーションを弟にぶつけて困っているといったご相談がありました。
ご両親曰く、「うちの息子は発達障害の可能性が高い」と。「だから友だちとの関係がうまくいかない」と思っているようでした。その話を聞いて、私は胸が痛くなりました。
常に子どもの味方でいる
発達障害だから。私だったら、「子どもの個性」と捉え、その個性を活かせるように親にできることはなんだろうと考えると思います。実際、私の娘もこれまで何度か仲間外れの経験があります。娘の涙もたくさん見てきましたし、私も悔しくて仲間外れにしてくる友だちやその親に腹を立てたことが何度もありました。
でも、その都度意識していたことは、まず娘の気持ちに寄り添うことでした。いっしょになって涙して、いっしょになって腹を立て、娘と共に大声で橋の上から叫んだことだって何度もあります。そして2人でスッキリするのです。
私の立ち位置は、常に娘の味方。娘の態度に「それはちょっと違うな」と思うときがあれば「なぜそういった態度をとったか」にも耳を傾け、娘の味方になれる場所をまずは探します。
それを踏まえたうえで、「次はこうできるといいかもね」と付け加える。子ども同士のトラブルが起きたときには「相手の立場に立って考えるよう伝えることが大事」という話もよく聞きます。
しかし私は、子どもにはそのようなことを伝える必要も、また親自身も相手の立場に立つ必要もないと思っています。
なぜ、相手の立場に立つ必要があるのでしょう。それは第三者の役割であって、親はいつだって子どもの味方でいいと思うのです。だって、悔しいですよね。自分の愛する子どもがいじめられたら。仲間外れにされたら。自分の子どもが涙を流していたら。「いても立ってもいられない」それが親の本心ではないでしょうか?
だから、私もその感情をあらわにします。でも、これがとても大事なのではないかと思うのです。「ママは私の気持ちをわかってくれた」「またもし何かあっても、私にはママがいてくれる」この安心感で、子どもはまた新たな1歩を踏み出していけると思うのです。