みなさん、こんにちは。無料メルマガ「子どもと育つ“父親術”」で、3歳~小学生の子育てに関わる方に、子どもがグングン伸びるノウハウをお届けしている2代目パパコーチのわたなべです。
もうすぐ4月。お子さんが新生活を迎えるパパ・ママのなかには、うれしさの反面、不安や心配を抱えているかたもいるのではないでしょうか。でも安心してください。親の心がけ次第でお子さんはきっと、すんなりと新生活になじめますよ。
今回は、「親の不安は子にうつる」をテーマに、この春、お子さんが初めて保育園や幼稚園に通い始めるパパ・ママへのアドバイスをお届けします。
「保育園で泣いちゃう子」あるある…
会社などでも、よい雰囲気、悪い雰囲気、よい流れ、悪い流れは伝染するものです。家庭という狭い空間ではなおさら伝染力も強いので、どうせ伝染するのなら「楽観」の方を伝染したいですね。
子どもが初めて保育園や幼稚園に通い始めるとき、新しい環境に慣れるために「慣らし保育」あるいは「慣れ保育」という期間をとりますよね。はじめは親と一緒に午前中のみ、徐々に時間を延ばして、そしてひとりだけでも過ごせるように…と、新しい環境になじんでいくプロセスを取ります。
わが家では、息子入園、転居時の息子転園&娘入園、その後の娘転園と、4回の慣らし保育を経験しましたが、幸い、4回ともほとんど手間取らずスンナリ慣れてくれました。
ですが、周囲を見るととても苦労している親子もありました。
苦労するケースで非常に多いのが、「親が子どもを連れてきて、おそるおそる出発しようとして、そっと振り返ると、子どもが泣き出してしがみつく」という展開。
もちろん、「子どもが新しい環境に慣れる早さ」を決める要素で一番大きいのは、子ども本人や家庭ごとの“個人差”です。しかしそれでも、親の態度によって子どもが影響を受けるという要素も、確実に存在します。
端的に言ってしまえば、「親の不安が子どもにうつる」ということが、しばしば起きているのです。
子どもに「楽観」の伝染を
「不安がうつる」という表現が馴染みにくければ、「親が不安がっていれば、子どもが安心できるわけはない」と言い換えてもよいでしょう。
「親の不安がうつっている!」と如実によくわかるのは、親がいなくなった5分後にはケロッとして遊んでいる子どもを見たときです。子ども本人は最初から平気だったのに、親が不安を注ぎ込んでいたんだ!と痛感します。
うまく行かないケースの親の気持ちは、
大丈夫かな?
→きょうも厳しいだろうな~
→やっぱりダメだった…
と移り変わっているのだと思います。
反対に、スンナリと慣らし保育をクリアするケースでは、親の気持ちはまったく逆の動きを取るものです。
不安はあるだろうな~
→でもまあ、何とかなるだろう
→ほら、大丈夫だ
この場合、不安ではなく“楽観”が子どもに伝染しているということもできるかもしれませんね。
この“伝染”は、意図的に起こすことも可能です。
親が不安な気持ちを選び、不安な態度・行動を選べば、子どもには不安を伝染させることができますし、親が楽観的な気持ちを選び、楽観的な態度・行動を選べば、子どもには楽観を伝染させることができます。
今後、転居、入園・転園、入学など、新しい環境に慣れる場面が出てきたとき、ぜひこの「親の気持ちが子どもにうつる」を心に留めて、子どもが安心して新しい環境に慣れることができるよう、サポートしてあげてくださいね。