「どのようにして子どもに親の愛情を伝えればよいのだろうか…」と悩んだことがあるパパ・ママはいませんか?
そんな方におすすめしたいのが、「自宅に家族の写真を飾ること」。あるいは「家族からの愛情を感じる写真を撮影すること」です。
子どもの写真をプリントして家のなかに飾ったり、アルバムを見ながら、子どもを褒める新しい子育て習慣を推進する「ほめ写プロジェクト」の発起人で、教師経験をもとにしたメルマガ「親力で決まる子供の将来」を発行している教育評論家の親野智可等(おやの・ちから)さんは、「子どもの自己肯定感を高める方法として写真の掲出は有効な手段」だといいます。
親野智可等さんのコメント
実際にほめ写プロジェクトで行った研究で、写真を飾っているご家庭の子どもは、写真を飾っていないご家庭の子どもよりも、自己肯定感が高いという結果がございます。また自己肯定感は非認知能力を構成するひとつの要素であることから、自己肯定感の向上は非認知能力そのものの向上にもつながります。
今回紹介するのは、このコメントの裏づけにもなる「家族からの愛情を感じる写真と非認知能力に関する調査(10代・20代の男女212名対象)」の結果です。
なんと家族からの愛情を感じる写真を持つ人と持たない人とでは、非認知能力に最大21.0ポイントの差があったよう。
さっそく「家族からの愛情を感じる写真」の特徴やそれらの写真が子どもに与える効果について見ていきましょう。
「家族からの愛情を感じる写真」5つのポイント
1.赤ちゃんのころの写真
どんな写真が家族からの愛情を感じさせるのか、時期/被写体/視線/ポージングごとに調査をしたところ、時期については、「赤ちゃんのころの写真」が33.0%ともっとも多く、次いで「幼稚園・保育園のころの写真」で24.1%、「小学生のころの写真」で12.3%となりました。
幼いころの写真であるほど、家族からの愛情を感じやすいようです。