こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。きょうのテーマは、「人間関係に疲れない、健全な境界線を築く方法」です。
「不健全」な境界線
多くのカウンセラーやセラピストが「人間関係を円滑にするためには、健全な境界線を築くことが重要である」と述べているのをご存じでしょうか。
カウンセリングという仕事を通して、人間関係で悩まれているかたがとても多いなと実感しています。それと同時に、人間関係がうまくいくことで、ほぼすべての悩みはなくなるといっても過言ではないとも思います。そのためにも、「健全な境界線を持つこと」がとても重要になってくるのです。
まずは、境界線が健全でないかたの特徴をあげてみますね。
- 相手を喜ばせるために、自分の信念や価値観に反する行動をしている
- いいたいことがあってもいえずに我慢してしまう
- イエスといいたいのにノーといってしまったり、ノーといいたいのにイエスといってしまう
- 自分を受け入れてもらうために、相手の考えや価値観に従う
- 相手に役にたつと思われたいために、尽くしすぎてしまう
- 相手の欲求を満たすために、自分のしていることを中断する
- 自分に対して不当な扱いをした人を非難しない
もし、これらの問題を抱えているかたは、健全な境界線を築くことが大切です。誰かにいわれたことや態度によって、あなたが傷ついたのならそれはあなたの境界線が侵害されたということです。
自分の境界線を踏みにじる行為
さらに、自分で自分の境界線を侵害してしまっているという場合もあります。たとえば、自分は本当は行きたくないと思っている飲み会があったとします。あなたは断ることができず結局飲み会に参加し、気分がすごく落ち込んだとしたら、それは自分で自分の境界線を踏みにじったということなのです。
このように、あなたの境界線が侵害されたかどうかはあなたの感情が教えてくれます。健全な境界線を持つことであなたは、自分の許せる領域と、ここから先は自分が傷つく領域をしっかりと区別することができるようになります。
自分が許せる範囲がわかるようになれば、相手からの侵害や自分自身による侵害を防ぐことができるようになるのです。それでは健全な境界線を築く方法をお伝えしますので、取り組んでみてください。