コロナ禍で高まるペット需要
みなさんはペットを飼っていますか?または飼いたいと思うことはありますか?
2020年12月に株式会社PLAN-Bが実施した「今年犬を迎えた人」に関するアンケート結果によると、2020年は例年と比べ、犬を飼う人が増えたようです。
犬を迎えた人たちのなかには、「コロナで自粛生活が続き家での生活を充実させたかった」「コロナ渦において外出自粛になり、自宅での癒しが欲しかったので」などと、新型コロナの影響からお迎えを決めたという方もいれば、子どもたちが成長したり、引っ越してまわりに知り合いがいなくなったりして「寂しかったから」、また「もともと飼いたかったから」「子どものため」という理由で飼うことにした方もいるようです。
自粛生活に彩りを添えてくれたり、寂しさを癒してくれたり、子どもの情操教育にもよい影響を与えてくれるペットは、とってもかわいい存在ですよね。しかし「飼いたいな」と思っても、そこで気になるのは、命に対する責任はもちろん、飼うために必要な費用ではないでしょうか。
そこで今回は、アニコム損害保険株式会社がペット保険契約者3,000名以上を対象に実施した「2020年の1年間にペットにかけた年間支出費用」の調査結果をご紹介します。
ペットを飼うことでかかる費用は年間いくらなのでしょうか?また新型コロナの影響でかかる費用に変化はあったのでしょうか?ペットを飼いたいと思っているかたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
愛犬と愛猫にかかるお金は?
犬と猫それぞれについて、ケガや病気の治療費やフード・おやつ代、しつけ・トリミング料といった各項目にかかった年間費用を見てみると、犬は約34万円(前年比110.4%)、猫は16万円(前年比103.9%)かかっていることがわかりました。新型コロナで在宅時間が増えた2020円は、2019年と比べて犬猫ともに費用はやや増加しているようです。
もっとも大きな支出項目は、犬・猫ともに「フード・おやつ」で、犬は約6.5万円、猫は約4.3万円。犬は前年比123.3%、猫は前年比86.3%と、犬は増え、猫は減っています。
また2020年にかかった費用において、犬猫共通の特徴は、「ケガや病気の治療費」「サプリメント」「シャンプー・カット・トリミング料」の支出が増えていること。ステイホームで一緒に過ごす時間が増えたことから、ペットの些細な不調や変化に気づき、病院に連れて行く機会が増えたこと、また新型コロナの影響から、ペットの健康や衛生面にも気を遣っていたことがうかがえます。
その一方で、「ペットホテル・ペットシッター」にかかった費用は、前年と比べて半分以下になっています。同様に、「飼育に伴う光熱費」も犬猫ともに減少しています。これは、外出自粛により、旅行に行けなかったり、在宅勤務で飼い主の在宅時間が増え、ペットの留守番時間が減ったということのあらわれでしょう。
2021年にかかる費用は「変わらない見込み」と答えたかたが約半数、「増える見込み」と答えたかたが約3割で、増えそうと答えた飼い主からは「コロナが落ち着けば一緒に旅行に行きたい」や「コロナが落ち着けばイベント参加や旅行ができると思われるため」といった声が寄せられていました。早く一緒に旅行に行ける日が訪れるといいですね。