妻の愛情は、夫の「育児」参加の度合いで変わる?
上のグラフは「夫を愛している?」という質問の結果を、「子どもありと子どもなし」で比較したものです。
子どもがいない人では、「夫を愛している?」という質問に82.8%が「はい」と答え、「家族としての愛情はある」と答えたのは17.2%でした。「いいえ」と答えた人はひとりもいません。
それに対して、子どもがいる人では「はい」が59.6%で、子どもがいない人に比べて約23%も低くなっています。代わりに「家族としての愛情はある」が35.2%で、子どもがいない人より18%も高くなっています。また、「いいえ」「わからない」という回答もありました。
結婚10年以上経った夫への愛情は、「子どもがいない人の方が子どもがいる人よりも高い」という結果になっているのは、いったいなぜでしょう?
ふたりの子どもを育てている筆者は、周囲のママ友などの声から、妻の夫への愛情は、夫の育児参加の有無やその度合いもひとつの要因になっているのではないかと考えます。
日々の負担が大きな育児を妻ひとりに担わせるのか、それとも積極的に担うのか、これは「夫の好きなところ」の上位にあがっていた「優しい・いたわり」「子どもを大切にする」「頼りがいがある」にもつながっているでしょう。
「家族としての愛情はある」の比率が「子どもなし」の妻に比べて高いのは、男性としてではなく、子どもの父親として夫をみてしまったり、子どもにとっては必要なパパだけど、育児を妻だけに担わせて頼りがいを感じない…という妻の気持ちのあらわれかもしれません。
「片付けない」「気が利かない」をどうにかして!
それでは次に、「夫に直してもらいたいこと」の結果をみてみましょう。
1位は「片付けをしない・だらしない」で22.7%でした。「体形が崩れた」「気が利かない」もそれぞれ20.5%と、5人に1人の妻が“どうにかして…!”と思っているポイントのようです。そのほかに10%以上だったのは、「(家事や育児を)手伝ってくれない」「ねぎらいがない」「浪費する」でした。
やはり家事や育児への参加は、夫が妻に愛されるための重要条件のようですね。仕事などで忙しく、妻任せになってしまうときは、せめて「ねぎらい」の言葉かけを忘れないようにしたいものです。気持ちがあるだけでは伝わらないので、ぜひしっかり言葉で伝えてくださいね。
「体形が崩れた」「気が利かない」は意識してすぐに改善できるものではありませんが、家事育児をこれまでよりひとつだけ多く担ったり、ねぎらいの言葉かけをすることは、きょうからでもできるはず!
妻とずっとラブラブでいたい、円満な夫婦関係を継続していきたいと思っている方は、できることから意識してみてはいかがでしょうか。
ねぎらいや優しい声かけが「満点」への近道?
夫への調査結果でも、「妻に直してもらいたいところはない」と回答した夫が6.3%いましたが、今回の調査の結果でも、「夫に直してもらいたいところはない」と回答した妻が10.8%も存在します。結婚して10年以上たっても、「そのままの夫でいい」と思えるなんて、素敵なことですよね。
確かに、「夫の10年経っても好きなところ」で多くの人から回答が上がっていた、「優しい・いたわり」「子どもを大切にする」「頼りがいがある」「一緒にいて楽しい」「真面目・誠実さ」「しっかり者・責任感がある」「話が合う」などの要素を兼ね備えたパートナーは魅力的です。
また、たとえ「もっとこうだったらな…」と思うことがあったとしても、妻へのねぎらいや優しい声かけをしてくれる夫であれば、目をつぶれるものなのかもしれませんね。