結婚前にすり合わせておきたい3つの「感覚」
ここまでは、結婚前にすり合わせておきたい“考え方”について見てきましたが、続いては、結婚前にすり合わせておきたい“感覚”について見ていきましょう。この調査では、「金銭感覚」「味覚」「喜怒哀楽(感情)」の3点について回答が得られています。
すり合わせておきたい/おけばよかった「金銭感覚について」は、未婚者・既婚者ともに「使う・使わないの基準」がそれぞれ52.0%、60.5%で過半数を超えました。また2番目に多かった回答も同じ「高い・安いの基準」となっており、それぞれ45.5%、33.9%です。
「使う・使わないの基準」も「高い・安いの基準」も、夫婦喧嘩のきっかけになりがちな事柄です。お付き合いの時点で「なぜこれを買うのだろう?」「これを安いと思っているのかな?」などと思うことがあれば、その都度確認し、「自分はこう思う」と冷静にお互いの価値観を共有し合い、ふたりの最適解を見つけておきたいですね。
また「味覚について」すり合わせておきたいこと/すり合わせておけばよかったことは、次のような結果になっています。
未婚者
- 好きな食べ物・嫌いな食べ物…46.5%
- 毎日食べるものについて…24.9%
- 薄味・濃い味の基準…16.9%
- 食べ方の相性について…9.8%
- その他…1.9%
既婚者
- 好きな食べ物・嫌いな食べ物…28.1%
- 毎日食べるものについて…26.3%
- 薄味・濃い味の基準…21.1%
- 食べ方の相性について…15.9%
- その他…8.6%
未婚者と既婚者とで順番に差はありませんでしたが、「好きな食べ物・嫌いな食べ物」は未婚者の方が、「薄味・濃い味の基準」と「食べ方の相性について」は既婚者の方がより重視する傾向があるようです。結婚してからの方が、味つけや献立などに意識が向くということなのかもしれませんね。
また「喜怒哀楽について(感情)」も、未婚者・既婚者ともに「怒りを感じる基準」「喜びを感じる基準」「楽しさを感じる基準」の順で多くなりました。この項目については、回答者の割合にもそれほど大きな差はありません。
それでも既婚者の方が未婚者よりも「怒りを感じる基準」の割合が高く、「喜びを感じる基準」の割合が低くなっていることには注目です。夫婦仲良くやっていくためには、無用な言い争いや喧嘩を減らすことが大切だということでしょう。相手の怒りの琴線がどこにあるのか、相手や沸点はどの程度なのかは見極めておいたほうがいいのかもしれません。