育った環境が違うふたりが円満な結婚生活を送るためには、結婚前にある程度お互いの価値観や考え方を知り、理解しておくことが大切です。価値観や考え方に大きなズレがあると、場合によっては夫婦関係がうまくいかなくなってしまうこともあるからです。
とはいえ、具体的にどのような点をすり合わせておけばよいのでしょうか?
今回は、エン婚活エージェント株式会社が20代~40代の既婚者・未婚者(男女)を対象に実施した「結婚前に話し合うこと」に関する調査の結果をご紹介します。
既婚者と未婚者とで捉え方に違いがあったので、とくにこれから結婚を控えている方は要チェックですよ!ふたりが生涯にわたり夫婦仲良くやっていくためにも、既婚者が結婚後にギャップを感じたことや、話し合っておけばよかったと思うことは何なのかを、しっかり確認しておきましょう。
結婚式・入籍、家事・育児、住まいについて
まずチェックするのは、結婚生活のスタートとなる「結婚式・入籍」に関して。いったいどんな点をすり合わせておくとよいのでしょう?
未婚者のかたに「結婚式・入籍関連について結婚前にすり合わせておきたいことを教えてください」と聞いたところ、「両親への挨拶について(35.3%)」「入籍までの期間について(22.9%)」「結婚式の有無について(22.6%)」の順に多い結果となりました。
その一方で、既婚者のかたに「結婚式・入籍関連について結婚前にすり合わせておけば良かったことは何ですか?」と聞いたところ、「入籍までの期間について(25.9%)」「結婚式の予算について(19.3%)」「両親への挨拶について(18.2%)」の順に多くなっています。
未婚者は「両親への挨拶について」もっとも話し合っておきたいと考えているようですが、既婚者はそれよりも「入籍までの期間について」話し合っておくことが大事だと思っているようです。
また既婚者は、「結婚式の有無について」というよりも「結婚式の予算について」のすり合わせが大切だと答えている点も、未婚のカップルは参考にしてみるといいかもしれませんね。
「生活(家事・育児)」については、未婚者・既婚者ともに「家事について」と「子ども・育児について」の考え方を共有しておきたい/しておけばよかったと思っているようです。
家事をすることは、結婚生活では毎日のことになるからこそ「こんなはずじゃなかった」になることは避けたいですね。子どもや育児についての考え方も、結婚生活においては重要なポイントとなります。希望する人数や子どもが誕生したあとの育児分担について話し合っておくとよさそうです。
また既婚者は「休みの日の過ごし方」をすり合わせておけばよかったと回答しています。この点は、パートナーが休日にどんな過ごし方をしているのか、それを自分がずっと受け入れられるのかは、結婚前にしっかりと確認しておくとよいでしょう。
「住まいについて」の事情も結婚生活にはついて回ります。こちらは、未婚者・既婚者ともに「今後の居住地について」「親との同居について」「住宅ローンについて」の順で多くなりました。とくに「今後の居住地について」は両者とも半数を超える結果となっています。
どんな場所に住んで、ゆくゆくはどんな暮らしをしたいと思っているのか、住宅購入についてどう考えるのか、といった点は、家族の将来に関わる大きな問題です。結婚前に話し合っておけたらいいですね。
仕事・キャリア・お金について
結婚後に安定した生活をするために欠かせない仕事やキャリア、お金についても未婚者・既婚者両方の見解を見ていきましょう。
まず「仕事・キャリア関連について」は、両者ともに「結婚後の仕事について」「今後のキャリアについて」「理想とする世帯年収について」の3つをすり合わせておきたい/おけばよかった項目として挙げました。
ただし、「結婚後の仕事について」と回答した未婚者が59.2%であるのに対し、既婚者は36.4%という結果になっています。また既婚者ほど「理想とする世帯年収について」をより重視する傾向にあるようです。
世帯年収は家庭の生活水準に直結します。そのため、仕事やキャリアそのものも大切だけど、世帯年収についての考え方をあらかじめ共有しておきたかったと考える人もいるのでしょう。結婚前にお金の話はしづらいという方もいるかもしれませんが、理想と現実のギャップを埋めるためにもすり合わせておく必要がありそうです。
また「お金について」の回答は、「家計の管理方法について」が未婚者・既婚者ともに一番多い結果となりました。特に未婚者は57.1%もの人がすり合わせておきたいと回答しています。トラブルになりがちなお金の問題は、「財布の共有について」「貯金方法について」と合わせてパートナーと具体的に話し合っておき、結婚後に信頼関係が揺らがないようにしておけたらいいですね。