「ほかに席が空いてるのに、わざわざ隣に座ってこられて困った」そんな経験、ありませんか?
バスや電車、お店などで空いているにも関わらず隣に座ってくる人のことを「トナラー」と言い、最近SNSで話題です。
今回は、そんなトナラーの対処法をご紹介。トナラーの心理も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
トナラーの心理
「空いている場所であえて隣に座ってくるなんて、痴漢や嫌がらせ目的としか思えない!」という人も多いでしょう。
実際に被害を受けた人も多くいるため、トナラー=犯罪目的と捉えられてしまいやすいです。
しかし、なかには犯罪目的ではないトナラーも一定数います。そうしたトナラーは、次のような心理を抱えているようです。
- 全く悪気がなく、ただそこに座りたいと思ったから座っただけ
- お気に入りの席なので、近くに人がいようが関係ない
- 人の近くにいると安心する
- 人を人として認識しておらず、「モノ」だと思っている
まず、ただ座りたい席に座っただけという人が一定数いるようです。
たとえば電車だと端の席、乗降口に近い席、パッと目についた席などが選ばれやすいでしょう。
車の場合は、店内や出入口に近い場所が選ばれやすいです。
そしてお気に入りの席だからそこを選んだ、という人もいます。
この場合も、ただ自分がいつも座っている席に座っただけなので、隣に人がいるから、わざわざ席を変えようという思考にはならないのです。
そして人の近くにいると安心するという人、また人を人だと思っていない人などもいます。
このように、トナラーの全員が犯罪目的なわけではありません。
トナラーの心理を知っておくと、急に隣に座られても、落ち着いて対処ができるでしょう。
トナラーへの対処法
トナラーには犯罪目的以外にもいろいろな心理があるとわかりましたが、一体何を考えて隣にやってきているのかを見た目から判断するのは難しいもの。
そしてどんな心理を持っているにせよ、こちらの不快に感じる思いを変えることは難しいですよね。
ここからは、トナラーへの対処法を紹介します。トナラー被害を避けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
1.そっとその場を離れる
トナラーが隣に座ってきたら、そっとその場を離れるのが一番よい方法です。
相手を刺激せずに対処できる方法のため、相手とのトラブルのきっかけを作る心配がありません。
その場を離れる際は、自然に移動するのがベスト。自然に移動できる自信がないという人は、一回電車から降りて、別の乗車口から乗りなおすという方法もおすすめです。
ただし、飲食店など移動しづらい場所の場合は、なかなか離れるのが難しいケースもあるでしょう。
また新幹線の車内などで、移動がしづらい場合もあります。
その場合は、これから紹介する別の方法を試してみてくださいね。
2.角や端の席を選ばない、通路側の席に座る
トナラーは、角席や端の席などをよく選ぶ傾向にあります。駐車場であれば、店内への出入り口付近です。
そのため、トナラーが選びそうな場所に目星をつけ、あえてその付近には座らない・駐車しないようにするという方法があります。
こうすれば「この場所じゃなくちゃ嫌!」と考えているトナラーの被害にあわずに済むでしょう。
電車であれば真ん中、バスであれば一人席などがおすすめです。
新幹線など、どこを選ぶの目星がつけにくいという場合は、あえて通路側の席に座るのもひとつの手。
「隣いいですか?」と声をかけづらくなりますし、万が一言われたとしても、自分が通路側に座っていれば、すぐに場所を移動できます。
3.座らない
短時間の移動なら座らないという選択肢もあります。立っていれば隣に座られる心配もありませんし、万が一隣に来られてもすぐに移動できるからです。
とはいえ、明らかに空いていて、立っているのが不自然に見えそう…と気にする人もいるでしょう。
そういう場合は先ほど紹介した2番のように、トナラーが狙わなそうな席の近くに立っておくのがおすすめ。電車やバスが動き出したときに座ることができます。
なお、立っているだけでもカロリーは消費されています!ダイエット効果も感じられれば、トナラー被害にも合わず、身体もスッキリできて一石二鳥ですね!
注意したいトナラーへの対処法
ここまで対処法をご紹介してきましたが、ほかにもさまざまな対処法が考えられます。
しかし場合によっては相手とトラブルになってしまう可能性もあるので、慎重に対処することが重要です。
たとえば「どうして隣に座るんですか!」と本人に注意する行為。周囲の人に危険に気づいてもらえるという意味ではいい方法かもしれませんが、本人の怒りを買ってしまう恐れがあります。
トラブルになってしまえば、あなたの身体に危害が及ぶかもしれません。周りに人がいない状況では、より一層危険なので注意しましょう。
トナラーへの対処法を知っておくことが大切
空いている場所でわざわざ隣に座ってくる行為は、いろいろな理由や心理があるとはいえ、座られる側からすれば不快に感じる行為です。
しかし、なかには悪意なく無意識でトナラー行為を行っている人もいます。犯罪目的の人を含め、そうしたトナラーを避けるためには対処法を知っておくことが大切でしょう。
一番有効なのは、そっとその場を離れること。また、トナラーが選ばないような座席を選ぶことも有効な対処法のひとつです。
対処法を覚えておけば、いざトナラーに出会ったときも慌てずに済みます。ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
- image by:Shutterstock
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。