みなさま、こんにちは。思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。
さて、親子でも「自分とは性格が違うな~」「この子には愛情が伝わりにくいな」と、感じる瞬間ってありますよね。
同じ親から生まれた子どもでも、一人一人に性格があったり、特性があったりするので、スムーズにいかないもどかしさを感じたことのある方も多いのではないでしょうか。
「愛情の伝え方」を整理し、変更する
兄弟が5人以上いらっしゃる方のお話では、全員が違う性格で、中には自分とは全く違う性格の子どももいるとのことです。
でも、親の性格は1つですから、全員に柔軟に合わせるのは難しいですよね。
こんな時は、自分の愛情表現の形と、子どもの愛情の受け取り方を一度、整理してみると良いと思います。
お母さんにも母性がありますし、親は我が子のために懸命になるものなので、こうした想いが愛の形となるでしょう。
- なにかしてあげたい
- 身の回りのお世話をすることに喜びを感じる
- 相手に尽くしたことに対して感謝されると幸福感を得る
こうした愛情表現に、心当たりのある方もいらっしゃると思います。もちろん、これが間違いではありませんよ。母であれば、子どものためになにかしたいと思うのは自然な感情です。
でも、子どもの受け取り方が
- ゆっくりと自分の話を聴いてほしい
- 黙って傍にいてほしい
- 色々とお世話をされるよりも笑顔で傍にいてほしい
と、「あれこれと尽くされることよりも、その存在をゆっくりと深く感じたい」という受け取り方だった場合は、よかれと思ってやったことが裏目にでてしまう場合があります。
「うざい」「言われなくても分かっているよ」「しつこい!放って置いてよ」
といった態度を見せてくるようであれば「愛情の伝え方と受け取り方が違うかも知れないな」と思って観るのも1つです。
こんな時は、「何かしてあげなくちゃ」と思う気持ちは一旦置いておいて、「きょうは一緒にどんな時間を過ごそうかな」と思えるようになると、前のめりになっていた時間の流れが少し、ゆっくりになっていきます。
子どもを心配する気持ちはとても良く分かりますが、心配からつい過干渉になってしまっていたり、子どもが鬱陶しそうなそぶりを見せてきたら「愛情の伝え方」を変化させていくことをお勧めします。
きょうの実践課題
- あなたの愛情の伝え方はどんなタイプですか?
- 子どもはどんな愛情の受け取り方を好んでいますか?また、子どもの愛情の受け取り方を知っていますか?
- 子どもとの関係がスムーズにいかない場面を思い出し、ノートに書きだしながら自身の思いを可視化してみましょう。どの部分で引っかかってしまったのかも、合わせて考えてみましょう
お手元のノートで書き出してみてくださいね。書き溜めたノートは世界に一つだけの教科書になっていきます。
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