みなさま、こんにちは。思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。
思春期に入ると、異性を気にし始めたり、おしゃれに気を使いだしたりと、恋に目覚めたりもしてきますよね。
「好きな人に可愛いって思ってほしい」「好きな人にカッコイイところをみせたい」など、淡い恋心を抱いた経験は、親である私たちにもあるのではないでしょうか。
甘酸っぱい思いや、友達の恋の行方を延々と話し合ったり…と、古きよき思い出をお持ちのかたも多いと思います。
でも、いざ我が子が恋愛をし始めたら、親として、どのように接していったらよいのでしょうか。
昔といまの恋愛は違う
「子どものことだから放っておく、そっとしておく」のもありですが、昔といまでは事情が違ってきているので注意が必要です。
というのも、スマホ・ネットの普及で簡単に人と繋がれてしまうことや、家に帰っても繋がりを持てることなどから、適度な距離感や、年相応の付き合いがわからなくなってしまう子が多いのですね。
判断力の弱い子どもが恋愛にのめり込んでしまうと、それこそ昼夜問わず連絡を取り合ったり、会いに行ってしまったりとブレーキをかけることが容易ではありません。「好き」という感情が暴走してしまうのですね。
また、性教育の面でも正しい知識を伝えてあげたり、親の恋愛観などを話しながら「相手の心と身体を大切にすること」も学ばせていかなければなりません。
もちろん、相手は思春期の子どもです。一方的な声掛けでは言うことを聞きません。怒鳴ったり、上から目線の声掛けでは伝わらないので、気をつけましょうね。
子どもに好きな人ができた、彼氏・彼女ができたときは、必ずその気持ちを受け入れてあげましょう。
「まだ早い!」「そんなことより勉強を!」という思いが湧き上がってきても、そのまま伝えてはいけません。
人として備わっている「誰かを好きになる気持ち」を否定することは、子どもの存在そのものを否定するのと一緒です。
「どんな人なの?」「へ~あなたはそういう人が好みなんだぁ」など、存分に子どもの話を聞き、相手のよいところを見つめてあげてください。
話を聞いた後に、ご自身の体験などを交えながら「相手の心と身体を大切にすること」「迷惑にならないような態度」を伝えていきましょう。「好き」だからと言って、何をしてもいいわけではありませんからね。
相手にも相手の気持ちや生活スタイルがあること、進学や勉強などを邪魔しない付き合いなどを、話し合っていきながら「お互い成長できる関係」を子どもが作っていけるように導いてあげてください。
なかなか話したがらない子もいますが、いざ困ったときに相談するのはやっぱり「親」です。「うちの親だったら怒らないで聞いてくれる」。こう子どもが思えるように、日ごろから「傾聴」と「共感」を忘れずにしてくださいね!
きょうの実践課題
- 子どもと恋愛や性の話はしますか?その際にあなたはどのような態度、声掛けで接していますか?自身の気持ちと合わせて書き出し、話しにくい、照れくさいと思う内容があれば、なぜそう思うのかを考えてみましょう。
- あなたが思う理想の恋愛とはどのようなものですか?また、それはなぜそのように思うのでしょうか。ノートに書きだしながら自身の思いを可視化してみましょう。それを子どもに押しつけていないかも、合わせて考えてみましょう。
お手元のノートで書き出してみてくださいね。書き溜めたノートは世界に一つだけの教科書になっていきます。
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