共に生きる皆さんへ。こんにちは、野澤卓央です。
今日のコツは、「自分自身を満たすことは、相手を支えることになる」です。
家族や友人、恋人など、人間関係において、「相手の力になりたい」と思うのはよくあることですが、そんな優しさから自分自身を後回しにしてしまう人もいるのです。
そこで、どのように大切な人を支えつつ、自分自身をも思いやれるのかお話します。
“何かをしない”ことは冷たさではない

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大切な人へ優しくしたい気持ちはもちろん大事ですが、優しさは、まず自分に向けてあげてください。
「誰かの役に立ちたい」「力になりたい」
そんな想いが強い人ほど、自分のことを後回しにしてしまいがちです。
でも、内側がカラカラのままだと、どんなに愛を差し出しても心は苦しくなってしまいます。
最初のやさしさは、自分自身へ。
誰かの役に立ちたいと思うとき、本当に大切なのは、「役に立つこと」より「そばにいること」。
共にいるときの“在り方”が大事です。
相手が困っていると、つい「助けなきゃ」「応えなきゃ」と焦ってしまうこともありますが、ときにいちばん力になるのは「ただそこにいてくれる存在」です。
自分を置き去りにして、人のために動こうとするときこそ、「今、自分はどんな状態か」「どんなふうに在りたいか」そんなふうに、内側に目を向けてみます。
誰かのために“何かをしない”ことは、冷たさではなく、あたたかさの器です。だからこそ、安心して近づき合えます。
相手の話を聴いて、心が重くなる。
それを「共感力が高いから」と思う人もいますが、共感しすぎて自分が沈むなら、それはサインです。
相手の感情と、自分の感情を分けて感じる練習が必要です。
相手の話を聴いて疲れたり、役に立てない無力感や罪悪感に飲み込まれてしまうとき、もしかしたら、“いい人でいよう”とすることで自分を守ろうとしているかもしれません。
そんなときこそ、自分の中心に戻ってくる時間をつくります。
どれだけ忙しくても、ほんの5分、自分の呼吸を感じてみてください。
手を胸に当てて、「私はここにいる」と、静かにつぶやきます。
それだけで、自分の中心に戻るスイッチになります。
そうしたことの積み重ねで、満ちた自分で人と関わる。日常の小さな習慣になっていきます。
今日も生きとし生けるものが平和で幸せでありますように。
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