現代の生活において、ついつい習慣的に支出してしまう無駄遣いが誰しもあるものです。
ひとつひとつの支出は少額に見えても、それが積み重なることで家計を圧迫し、気づけば大きな負担になっていることがあります。
無駄遣いを減らすことは、家計の見直しや生活の質を向上させるための第一歩です。
今回、株式会社R&Gが500名を対象に実施した調査結果をもとに、「やめてよかった無駄遣い」をランキング形式で紹介します。
低価格でも日常的な買い物は注意

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さまざまなものの価格高騰が続く中で、日ごろの無駄遣いは避けたいものです。
大きな買い物はもちろんですが、日常の低価格な買い物も回数が増えればその分出費が増えるのは当たり前。
そこで今回は、「やめてよかった無駄な支出」についてランキング形式でご紹介します。
7位 衝動買いでの無駄遣い(6.0%)
予定していなかったにもかかわらず、商品を見て「可愛い」「かっこいい」「良さそう」と思いのままつい買ってしまう「衝動買い」。
衝動的に買ってしまったものは、結局使っていないなんてこともあるあるではないでしょうか?
「ほしい」と感じたそのままの気持ちで買ってしまう前に、「本当に必要なのか」「買ったとしても使うのか」と自分自身に問いかけることで、衝動買いを防ぐことができ、また、計画的に買い物することで節約へとつながります。
<回答者の実際の声>
「安いからという理由での衝動買い。無闇にものを買わなくなり、部屋が綺麗になった。本当によいものにお金をかけることで、気持ちの満足度が上がった」(20代 女性)
「ネットショップでとくに必要ないものを買ってしまうなど衝動買い。衝動買いをやめたら、計画的な支出ができるようになり、お金に対する不安が軽減された」(50代以上 女性)
6位 高いスマホキャリア料金(6.8%)
高く設定されている大手キャリアのスマホ契約を月額料金の安い格安SIMへ乗り換えることで、節約できたと回答したかたも多いことがわかりました。
中には、1,000~2,000円程度で使えるプランも用意されており、実際に回答したかたの中にも、「大人2人分で月12,000円節約できた」というかたもいるようです。
<回答者の実際の声>
「携帯電話のキャリアを大手から格安SIMに変えた。回線自体はあまり変わらなくて、家ではWi-Fiを使っているので、前の携帯に比べてもデメリットはない」(30代 男性)
「大手キャリアのスマホ契約をやめたら、大人2人分で月12,000円もの節約になった。お陰で無理なく子どもにお金を回せるようになった」(40代 女性)
5位 外食の費用(8.6%)

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外食やテイクアウトは、手軽で便利な反面、コストが高くつくことが多いです。特にランチやディナーを外食に頼っていると、毎月かなりの支出が発生します。
これを減らすためには、自炊を増やすことが一番の解決策です。
自炊を心がけることで、食費の節約に加えて、栄養バランスが取れた食事が摂れるようになり、健康面でもプラスの効果が期待できるため一石二鳥の方法といえます。
「外食の頻度を減らし家での食事を増やす」「特別な日は外食、普段は自炊を心がける」「自炊のレパートリーを増やして飽きないようにする」など、節約方法はさまざまです。
<回答者の実際の声>
「外食やテイクアウトを減らしたことで、月々の支出をかなり抑えられた。また自炊するようになったことで健康的な食生活を心がけるようになり、体調が良くなった」(20代 女性)
「気の合わない友人とのランチ。お金が無駄だったし精神的にも楽になった」(30代 女性)
「毎日のランチを外食にしていたこと。1日あたり1,000円の節約になり、食費以外にお金をかけられるようになった」(30代 男性)
4位 過度な嗜好品の購入(11.6%)
スナック菓子や菓子パンといった嗜好品の過度な購入も無駄な支出の一因です。
日常的に購入している場合、たった数百円の支出でも積み重なることで月々の支出に大きく影響します。
また、過度な嗜好品の摂取は健康にもよくないため、節約とともに健康改善にもつながるといえます。
嗜好品を控えめにすることで、体重が減ったり、健康的な食生活を意識するようになったという人も多く、経済的にも健康的にもプラスの影響が期待できます。
おやつの量や回数を減らしたり、代わりにフルーツやナッツをおやつとして選んでみたり、家で作れるものは手作りしたりと、さまざまな対策を試してみましょう。
<回答者の実際の声>
「菓子パンを大量に買ってしまうことをやめた。罪悪感や、必要以上にお腹いっぱいになってしまうことが減った。また節約になった」(30代 女性)
「スナック菓子の購入。以前は1日1袋くらい食べていましたが、やめました。お菓子の支出がなくなり、体重もすごく減りました」(50代以上 男性)
3位 外出先で買う飲み物(12.0%)
外出先での飲み物購入も、無駄遣いの一因となりがちです。
「ラテマネー」とも呼ばれるこの支出は、1回あたりは小額でも、積もり積もって大きな金額になります。
特に、カフェや自動販売機での飲み物購入は日常的に行われることが多いため、知らず知らずのうちに家計を圧迫してしまいます。
この支出を減らすために、ペットボトルの飲み物やカフェの購入を控え、代わりに水筒を持参してみたり、無料の水を利用してみたり、カフェでの購入は「特別な時」のみにしてみると、支出を減らすことができます。
また、ペットボトルの購入が減らせれば、ゴミの削減や環境負荷の低減にもつながるため、取り入れたい対策です。
<回答者の実際の声>
「毎回ペットボトルのお茶を買わない。ゴミを捨てるストレスが減り、節約にもなった」(30代 女性)
「自動販売機で飲料を購入しない。1回の値段は小さいが、『ちりつも』で節約になっていると感じる」(30代 女性)
2位 使っていないサブスク(20.8%)
2位にランクインしたのは「使っていないサブスクの解約」です。
近年、音楽や動画のストリーミングサービス、健康アプリ、洋服のレンタル、ジムなど、多くのサブスクリプションサービスが提供されています。
これらは一度契約すると、毎月定額で支払うことになりますが、実際にはあまり使っていないケースが多いものです。
使っていないサブスクを解約することで、無駄な支出を削減できるとともに、心のスッキリ感も得られるという意見が多く寄せられました。
例えば、動画配信サービスやサプリメントの定期購入を見直し、無駄な支出を削減した結果、年間でかなりの額が節約できたという人もいます。
特に、使っていないものに対してお金を払うのがもったいないという感覚が広がっています。
<回答者の実際の声>
「配信内容のかぶっている動画配信サブスク。無駄な出費が減り、1年で計算すると結構な額となった」(30代 男性)
「子ども用学習アプリのサブスク。大した額ではないけれど、毎月『使ってないのにな』と思いながら払う気持ちがなくなって、スッキリした」(40代 女性)
「高い基礎化粧品を毎月定期発送で購入していたのをやめた。使わなくても問題なかったので、やめて節約になった」(50代以上 女性)
1位 コンビニでの買い物(24.4%)

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最も多くの人が挙げたのは「コンビニでの買い物」でした。
コンビニの商品は手軽で便利ですが、価格はスーパーと比較して割高なことが多く、頻繁に立ち寄ることで無駄な支出が重なります。
コンビニでは新商品や季節限定商品、コラボ商品など、つい買ってしまいたくなる誘惑がありますが、これを避けることで、金銭的な負担が減るだけでなく、健康面にもよい影響を与えることがあります。
実際に、コンビニでの買い物をやめたことで「昼食がバランスの取れたものになった」「ダイエットに成功した」「スーパーで購入することで節約できた」という声が多く見られました。
コンビニでの買い物を減らすことは、単なる節約にとどまらず、食生活の改善や健康維持にもつながる可能性があるといえるでしょう。
<回答者の実際の声>
「コンビニ弁当の購入をやめたら、バランスの良い昼食を取れるようになった」(20代 男性)
「無駄な支出が減り、ダイエットにもなった」(30代 男性)
「スーパーで買った方が安いから」(40代 女性)