こんにちは、関山ヒロシです。
誰かに自分の短所を指摘されたとき、心がざわつくことってありませんか?
とくに、それが的を射ていたり、ズバリ言われたりすると、グサッときてしまう。
「やっぱり自分はダメなんじゃないか」と自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。
自分の短所にやさしくあるべき理由

image by:Unsplash
「自分には、そういう面もあるんだな」とまずは受け止めてみる。
そのうえで、「じゃあ、自分はどうなっていきたいんだろう?」と、そっと自分に問いかけてみる。
この問いが、次の一歩を照らしてくれることがあります。
たとえば、私自身の話をすると、昔、ある人に「ヒロシさんって、慎重すぎて動きが遅いよね」と言われたことがありました。
そのときは正直、落ち込みました。でも、よくよく考えてみると、慎重さって「丁寧さ」や「誠実さ」とも言えるんですよね。
それに気づいたとき、「ああ、自分の短所だと思っていた部分も、見方を変えれば長所になり得るんだ」と、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。
完璧な人なんて、どこにもいません。だからこそ、私たちはお互いの足りない部分を補い合いながら、生きていける。
自分の短所にやさしくなれる人は、きっと他人の弱さにもやさしくなれる。それが、信頼の土台になるのだと思います。
短所に気づいたとき、私たちはつい「直さなきゃ」「変わらなきゃ」と焦ってしまいます。でも、ちょっと待ってください。
その短所、本当に“責めるべきもの”でしょうか?
あるクライアントさんの話を思い出します。彼は「自分は優柔不断で、決断が遅い」と悩んでいました。
でも、話を聴いていくうちに見えてきたのは、彼が「人の気持ちをとても大切にする人」だということ。
だからこそ、誰かを傷つけないように、慎重に選択しようとしていたんです。
私はこう伝えました。「それって、優しさの裏返しですよね」と。
すると彼は、少し驚いたような顔をして、「そんなふうに考えたこと、なかったです」とふっと笑いました。
短所を責めるのではなく、まずは見つめる。その奥にある“願い”や“背景”に目を向けてみる。
すると、自分の中にある「大切にしているもの」が見えてくることがあります。
そして、それを誰かと一緒に見つめる時間があると、「自分って、そんなに悪くないかもしれない」そんなふうに思える瞬間が訪れるのです。
信頼は、完璧さから生まれるものではありません。むしろ、「不完全なままでも、ここにいていい」と思える安心感から育っていく。
だからこそ、まずは自分自身との信頼関係を、少しずつ築いていきましょう。
もし今、何かモヤモヤしていることがあるなら、それは「変わりたい」という気持ちの芽かもしれません。
でも、その芽は、誰かと一緒に見つめることで、ぐっと育ちやすくなります。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。


0 件
