こんばんは。
今月22日〜1月4日の二十四節気※は「冬至(とうじ)」に入ります。
古代中国で考案され、太陽と地球の位置関係を元にした科学的な季節の分類です。
春分や秋分、夏至や冬至などの風習は現在の暮らしにも定着しています。
名前のとおり「冬至」の期間は、寒い冬に至るころ。今年は、12月22日に冬至入り。一年のうちで最も夜の時間が長い日です。
太陽の力が最も弱くなる日ですから「陽気」よりも「陰気」の方が強まります。
この日を境にして日照時間が延びていくので、冬至は“一陽来復(いちようらいふく)”といわれ「陰気が極まり陽気に向かう」自然サイクルの折り返し地点(暦作りの起源においてもこの冬至が起点とされる説が有力です)。
“静けさの奥に 次の光が宿りはじめる日”
そんな節気に入る手前、よりよく過ごす心がけについてお読みいただけたらと思います。
※『二十四節気 』とは一年を24の季節に分けたもの
2025年冬至を好転させよう!

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年めぐり × 月めぐり × 季節の気
かけ合わせた見解、おさらいも踏まえて記しておきます。
★年めぐり
『乙巳』(きのと み)→ 柔にして未知への変わり身
★月めぐり
『戊子』(つちのえ ね)→ 毅然として強運を養う
★季節
『冬至』→ 陰極まって陽となりゆく
これを乗算しますと、今年の冬至期間(12月22日~1月4日)は“未知なる自分の軸を強化するとき”。
そうしたくなるでしょうし、そうなるでしょうし、その適期です。
- 今まで平気だった妥協がモヤつく
- 我慢してきた本音がふと浮き出てくる
- “これだけは譲れない芯”が明確になる
- 静かに、でも強く「こうしたい」が灯る
腹のうちにある“熱”が姿を現すようなその感覚は、自然サイクルとの一体感。
なんとなく合わせていた常識や惰性で受け入れていた自己評価などが、どうにも歯痒くなるかもしれません。
けれど、心配はいりません。
むしろその冷えた違和感によって、あなたの内側の熱さが際立たせられるのが今年の冬至の特徴。
ですから注意点はひとつ。『ネガティブを否定しなくていい』ということです。
陰の気の極まりでモヤつく感情が出てきたとしても、それは、情熱や希望を引き立てるための本音のサイン。
情熱や希望は、あなたの未来を動かす光。なので今年の冬至の合言葉は「感じても、まぁいっか!」。
怒りや憤りが浮かんだなら、“それだけ大切にしたいものがある証拠”。
怖れや戸惑いが出たなら、“それだけ叶えたい未来がある証拠”。
陰は、陽の前兆。ネガティブは、ポジティブの相方。
だから、まぁいっか。
“陰も陽も”柔らかく許せば切り替えの風が自然と吹き始めます。
一陽来復の流れに合わせて年越し年明けを迎えると、心も物事も、運びがスムーズです。来年の運勢における吉凶も変わります。
そんな今年の冬至をふまえて、さいごに「怒り」に関するお釈迦様の教えを記しておきます。
さいごに
仏教を開いたお釈迦様の教典の中に以下のような教えがあります(原文では一般的には慣れないので現代語訳版にしておきます)。
“怒りの心について3種類の人がいる”
- 岩のような人
- 砂のような人
- 水のような人
岩に文字を刻むといつまでも消えずにずっと残る。岩のような人は誰かをずっと恨み続け、復讐を企み、心が安らぐことはありません。
砂に文字を書くと岩に比べればあとには残らず、波が押し寄せると跡形なく消える。砂のような人は一時的には怒り心頭になるけれど、時が経てば心は落ち着いてきます。
さて、水に文字を書こうとしても書き残すことはできません。水のような人は悪口や批判や暴言を聞いても怒りを起こすことはありません。いつも平然と安らかな心でいます。
怒りの心はあなたを苦しめますから岩のような人よりも砂のような人に、そして砂のような人よりも「水のような人」 になりなさい。
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