鏡を見るたびに、去年までは気にならなかったシミが目に入る。周りの友人とは違う肌悩みを抱えて、「私だけ老けるのが早いのかな」と不安になる。そんな経験はありませんか?
美容への関心は、年齢を重ねるほど薄れていくものだと思われがちです。でも、健康食品・化粧品のOEM製造を手がける株式会社シンギーが20〜49歳の美容関心女性1,000名を対象に行った調査によると、その前提は少し違うようです。
今回は、この調査結果をもとに、年代によって何が変わり、何が変わらないのかを紐解いていきます。結論を先に言ってしまうと、「美容への関心の量」は年代でほとんど変わりません。変わるのは、抱えている「悩み」と、商品を選ぶ時の「納得の作り方」だったのです。
美容への関心そのものは、年代でほとんど差がない
まず向き合いたいのは、「若い人ほど美容に熱心で、年齢を重ねると関心が薄れていく」というイメージです。調査では、美容関心が高い層(TOP2)の割合が全体で42.5%、年代別に見ても40.7〜45.5%とほとんど差がないという結果が出ています。
つまり、20代も40代も、美容に対する熱量そのものはさほど変わらないのです。「もう若くないから」と美容への興味を諦めてしまう必要はありません。年齢を重ねても、多くの女性が同じくらい真剣に自分の肌と向き合っているということが、このデータから見えてきます。
悩みの中身は年代で入れ替わる〜ニキビからシミへ
関心の「量」は同じでも、悩みの「中身」は大きく変わります。ここが今回の調査で最も注目したいポイントです。
「ニキビ・肌荒れ」を挙げた人は20〜24歳で46.5%と非常に多いのに対し、40代では2〜3割まで下がります。一方で「シミ」を挙げた人は20〜24歳ではわずか16.5%だったのが、40〜44歳では58.7%へと約3.5倍、実に42.2ポイントも増加しています。
これは、20代の“即時型”の悩みが、40代になると“蓄積型”の悩みへと形を変えていくことを示しています。若い頃は突発的に現れて短期間で治まるニキビに悩まされ、年齢を重ねると、長年の紫外線ダメークや生活習慣が少しずつ表面化してくるシミに悩まされる。同じ「肌の悩み」という言葉でも、その中身も向き合い方もまったく違うのです。「昔と同じスキンケアなのに効かない」と感じるのは、あなたの努力不足ではなく、悩みの種類そのものが変化しているからかもしれません。
情報の受け取り方も変化〜“SNSで知る”から店頭で“確かめる”へ
美容情報をどこから得ているかについても、年代でくっきりと傾向が分かれています。全体で見た情報収集源の内訳は次の通りです。
1位 Instagram(37.0%)
全体では最も多い情報源です。特に25〜34歳では45.3%に達しており、この世代にとってInstagramは美容情報の入り口そのものと言えるでしょう。
2位 口コミサイト(31.9%)
実際に使った人の生の声を確認したいというニーズの表れです。SNSで見つけた情報を、さらに口コミで裏付けたいという心理がうかがえます。
3位 YouTube(30.9%)
動画で使用感やビフォーアフターをじっくり確認できる点が支持されていると考えられます。
4位 店頭(27.9%)
そして45〜49歳では、この店頭での情報収集が36.0%まで上昇し、最も高い割合になります。実際に手に取り、店員に相談し、自分の目で確かめてから選びたいという姿勢の表れでしょう。
5位 検索エンジン(27.1%)
必要な情報を自分から探しに行くという、能動的な情報収集のスタイルです。
若い世代がSNSで情報を”受け取る”のに対し、上の世代は口コミや実物で”確かめる”。情報との付き合い方そのものが、年代によって形を変えているのです。
選ばれる基準も変わる〜20代には「きっかけ」、40代には「確信」
サプリメントを実際に使用している女性508人に、購入の決め手を尋ねた結果も見ていきましょう。
- 1位タイ 成分(44.9%)
- 1位タイ 価格(44.5%)
- 3位 安全性(40.7%)
この3つが三本柱となっており、「SNSで話題(13.6%)」や「著名人の紹介(8.7%)」といった話題性は、決め手としてはあくまで限定的だという結果でした。つまり、SNSで知ったとしても、最終的に選ぶ理由は「中身」なのです。
さらに興味深いのが年代差です。45〜49歳では「エビデンスを重視する」と答えた人が20.3%と、全体平均11.1%の約2倍に達しています。年齢を重ねるほど、感覚的な魅力よりも、根拠のある情報を求める傾向が強まると言えるでしょう。
20代にはまず手に取ってもらう「きっかけ」を、30代には無理なく続けられる「続けやすさ」を、40代には裏付けのある「確信」を。同じ商品であっても、年代によって刺さるポイントはまったく違うのです。
美容行動は“外側”だけでなく“内側”へも広がっている
最後に、日々の美容行動についても見ていきましょう。スキンケア(61.3%)、メイク(51.8%)、ヘアケアといった“外側”のケアが中心なのは想像通りですが、注目すべきは、腸活(30.1%)、サプリメントの摂取(29.4%)、食事管理(29.0%)、睡眠改善(28.6%)といった“内側”からのケアも約3割で横並びに並んでいる点です。
特に腸活は、20〜24歳では19.7%にとどまるのに対し、45〜49歳では40.1%と倍以上になっています。年齢を重ねるほど、「外から塗る」だけでなく「内から整える」ことへ意識が向いていく様子がうかがえます。
実際、サプリの使用目的でも、美白・透明感(40.6%)やシミ対策(36.0%)といった肌関連の目的と、腸内環境の改善(32.4%)や免疫・健康維持(31.2%)といった体調系の目的がほぼ僅差で並び、1人あたり平均約2.7個の目的を選んでいます。「肌にも、体にも」効いてほしい…。そんな複合的な期待を抱きながら、多くの女性がサプリと向き合っているのです。
まとめ

image by:Unsplash
今回の調査から見えてきたのは、「年齢を重ねると美容への関心が薄れる」というのは思い込みに過ぎないということです。関心の熱量は、20代も40代も変わりません。変わるのは、悩みの中身であり、情報との付き合い方であり、そして何に納得して選ぶかという基準です。
もし今、「昔と同じケアをしているのに効果を感じられない」と悩んでいるなら、それはあなたのせいではなく、悩みそのものが変化しているサインかもしれません。シミが気になり始めたなら、それは蓄積してきたものへの向き合い方を変える時期に来たということ。エビデンスや根拠を求めたくなるのも、自然な変化です。
大切なのは、年代ごとに変わる自分の悩みや価値観を否定せず、そのときの自分に合った情報収集と選び方を見つけていくこと。美容に「正解」はひとつではなく、年代とともに形を変えていくものだからこそ、今の自分の悩みに丁寧に向き合うことが、遠回りのようで一番の近道なのかもしれません。


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