気づけば、今年も残りわずか。仕事に家事に人間関係にと、頑張り続けてきた自分に「お疲れさま」と声をかけてあげられているでしょうか。「少し休みたい」と思いながらも、立ち止まれないまま季節だけが過ぎていく。そんな方は、きっと少なくないはずです。
そんな心と体を、島の暮らしに倣ってゆっくり整える冬が、沖縄・竹富島に用意されています。「星のや竹富島」では、2026年12月1日から2027年2月28日まで、島の民具や薬草文化に触れる「とぅとぅぬーん島時間」を提供します。「とぅとぅぬーん」とは、竹富島の言葉で「整える」という意味。薬草を味わう、民具を作る、星空を眺めるなど、冬の島ならではの4つの催しが揃います。
冬は「頑張る季節」ではなく「整える季節」
四方を海に囲まれ、琉球石灰岩でできた竹富島は、決して暮らしやすい環境ではありません。だからこそ島の人々は、独自の暦に合わせて農事や祭事を営んできました。
その暦の中で、秋に蒔いた種が芽吹くのを見守る冬は、変わりやすい天候と向き合いながら、春の収穫に向けて心身を整える静かな季節です。アクセルを踏み続けるのではなく、次の季節のためにあえて整える時間を持つ。この考え方は、がむしゃらに走ってきた私たちの心にもすっと染み込みます。「休むのは、怠けることではない」。島の冬の過ごし方は、そう教えてくれているようです。
畑で摘んで、飲んで、温まる「冬の畑あそび」
ひとつ目は、リゾート内の畑で冬に旬を迎える「命草(ぬちぐさ)」を収穫する体験です。命草とは、医者のいなかった時代に、島の人々の健康を守るため薬や食材として使われてきた薬草のこと。「命の草」という名前に、島の人々の暮らしが映っています。
収穫のあとは、島胡椒「ピーヤシ」を使ったスパイスチャイをいただきます。摘みたての命草の香りに包まれ、温かなチャイが体の芯までじんわり広がる時間は、頭のなかのざわざわを静かにほどいてくれそうです。
料金は1名4,000円(税・サービス料込)。定員は2組4名までと少人数制なので、落ち着いて過ごせます。
- 施設内の畑・集いの館
- 2026年12月1日~2027年2月28日の月曜日・木曜日
- 10:30~11:30
手を動かすうちに心も静まる「ポーシ(箒)づくり」
ふたつ目は、民具づくりの体験です。竹富島には、道を掃き清め魔を祓う意味を込めて、集落の白砂を竹箒で掃く習慣があります。この体験では、島に自生する植物「マーニ」の繊維を編み込んで、手のひらサイズの箒「ポーシ」を作ります。
マーニは水に強く、丈夫な繊維が特徴です。ひと編みずつ手を動かしているうちに、不思議と頭のなかが静まり、目の前の作業だけに集中できるのではないでしょうか。スマートフォンから離れ、自分の手で何かを作る感覚は、忙しい日常ではなかなか味わえません。
完成したポーシは、持ち帰って暮らしのお守りにしたくなる存在になりそうです。水曜の9:30〜、料金は1名3,025円(税・サービス料込)、定員は各回2名までです。
- 集いの館
- 2026年12月1日~2027年2月28日の水曜日
- 9:30~
甘さと温もりで満たされる「冬の島のひととき」
3つ目は、午後のひと休みの時間です。体を整えるために命草を日々の暮らしに取り入れてきた島の文化にならい、「命草茶」と小豆の蒸し羊羹「ハーマミーヌカン」をいただきます。
ハーマミーヌカンは、お正月や祭事などお祝いの席のお供え物として親しまれてきた、島の人々にとって特別な甘味です。小豆は食物繊維が豊富で、やさしい甘さが特徴。胃に負担をかけずにエネルギーを補給でき、命草茶が体を内側から温めてくれます。
こちらは期間中、毎日14:00〜15:50に集いの館で過ごせます。頑張りすぎた日の午後に、何も考えず甘いものと温かいお茶に身をゆだねる。そんな「ちゃんと休む」ことを自分に許す時間になりそうです。
- 集いの館
- 2026年12月1日~2027年2月28日
- 14:00〜15:50
満天の星に包まれる「てぃんぬ深呼吸」
最後は、夜の催しです。竹富島を含む西表石垣国立公園は「星空保護区」に認定され、冬の夜には南十字星を見られることもあります。施設内には強い光を放つ外灯がなく、周りに高い建物もないため、プールサイドから星空を思う存分眺められます。
その星空の下で、ゆっくりとしたストレッチと深呼吸を行うのが「てぃんぬ深呼吸」です。呼吸を整えながら体をほぐしていくうちに、心も体もゆるみ、心地よい眠りへと誘われていきます。ふだん浅くなりがちな呼吸を、満天の星の下で思いきり深くしてみてはいかがでしょうか。
20:45〜21:15の開催です。24時間利用できる加温式のプールもあるので、冬でも浮かびながら星を眺めるぜいたくが叶います。
- プールサイド
- 2026年12月1日~2027年2月28日
- 20:45~21:15
整えた分だけ、春はやさしく迎えられる
薬草を味わい、民具を編み、甘味でほっと息をつき、星空の下で深呼吸する。「とぅとぅぬーん島時間」の4つの催しに共通するのは、「何かを頑張る」のではなく「自分を整える」ための時間であることです。
島の人々が冬を静かに過ごして春の実りに備えてきたように、私たちにも、次の季節に向けて立ち止まる冬があっていいはずです。一年分の疲れを抱えたまま新しい年を迎える前に、南の島で心と体をリセットしてみてはいかがでしょうか。
- 星のや竹富島「とぅとぅぬーん島時間」
- 星のや竹富島(沖縄県八重山郡竹富町竹富1955)
- 050-3134-8091(星のや総合予約)
- 竹富港より専用送迎バス(予約不要)で10分
- 2026年12月1日〜2027年2月28日
- 公式サイト


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