ライブ会場へ向かう電車の中、ふと自分の服装を見て、「今日のおしゃれ、ちょっとやりすぎだったかな…」と思ったことはありませんか?あるいは、推しに会う日が決まった瞬間、「何を着ていこう」と、気づけばクローゼットの前で一人ファッションショーを始めていた、なんて方もいるかもしれません。
周りから「着るものにそこまでお金をかけるなんてもったいない」と言われて、少し肩身の狭い思いをしたことがある方もいるでしょう。でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。その「気合い」は、本当にただの浪費なのでしょうか?
今回は、株式会社オンワードホールディングスが、推し活イベントに向けたコーデやアイテムの準備・購入経験がある全国の20〜59歳の男女321名を対象に実施した「推し活ファッションに関するアンケート調査」をもとに、私たちの”推し活服”への本音を紐解いていきます。
結論を先に言ってしまうと、推し活服は「趣味の延長」ではなく、入学式や結婚式と並ぶ「特別な日の装い」として捉えられているようです。
8割超が「その日だけの特別な1着」。でも、普段使いも捨てがたい

imageby:株式会社オンワードホールディングス「推し活ファッションに関するアンケート調査」(via PR TIMES)
まず、推し活用に準備するコーデが「その日だけの特別な服」だと感じるかを聞いた結果です。
- とてもそう思う:38.7%
- ややそう思う:47.0%
合計で85.7%に上りました。さらに、「推し活は自分にとってのハレの日」と答えた人も86.9%。ほとんどの人が、推し活の日を“特別な日”として心の中に位置づけていることがわかります。
「推し活の服を選ぶ時間が、こんなにワクワクするのはなぜだろう」。そう感じていた方にとっては、「やっぱり私だけじゃなかった」と思える数字ではないでしょうか。
ただ、おもしろいのはここからです。推し活イベントでのコーデやアイテムに「汎用性」を求めるかを聞くと、結果は次のように分かれました。
- 普段使いがしやすいものがよい:57.3%
- 中途半端になるなら推し活に特化したものがよい:34.3%
「特別な服」と感じながらも、約6割は「普段でも使えること」を望んでいます。
特別な日の服だからこそ、一度きりで終わらせたくない。大切に選んだ1着だから、日常でも活躍してほしい。そう考えるのは、とても自然なことだと思います。かけたお金や気持ちを無駄にしたくないという、堅実さと愛情が同居しているのですね。
一方で、3割強は「推し活に特化したものがよい」と答えています。「推しの前では全力でいたい」という気持ちも、同じくらい真っ当なものでしょう。どちらが正解ということはなく、それぞれのこだわりが大切にされているようです。
推し活コーデを準備する理由。1位は「自分の気分を上げるため」

imageby:株式会社オンワードホールディングス「推し活ファッションに関するアンケート調査」(via PR TIMES)
では、私たちはなぜ推し活のコーデを準備するのでしょうか。理由(複数回答)を聞いた結果は次の通りです。
1位 自分の気分を上げるため(62.3%)
最多は「自分の気分を上げるため」で、6割を超えました。推しに見てもらうためだけでなく、自分自身をワクワクさせるために装っている人が多いのですね。お気に入りの服を着ると、背筋が伸びて、いつもより少し強くなれた気がする。そんな経験は、きっと多くの方に心当たりがあるはずです。
2位 同じファンに会うから(37.7%)
2位は「同じファンに会うから」でした。同じ”好き”を共有する人たちが集まる場では、「せっかくなら素敵な自分で会いたい」と思うもの。会場での出会いや交流を大切にしている気持ちが伝わってきます。
3位 写真を撮るから(32.1%)
3位は「写真を撮るから」。その日の思い出を、納得のいく姿で残したいという思いがあるのでしょう。後から写真を見返したとき、「この日、最高に楽しかったな」と思い出せるのは素敵なことです。
4位 SNSを投稿するから(31.2%)/推しへの敬意(31.2%)
4位は「SNSを投稿するから」と「推しへの敬意」が、同率の31.2%でした。誰かに共有したいという気持ちと、応援する相手への礼儀や感謝の気持ち。この2つが並んでいるのも印象的です。「推しに会うのだから、きちんとした自分で行きたい」という思いは、まさに”ハレの日”の感覚に近いのかもしれません。
こうして見ると、上位に並んだのは「自分のため」「仲間のため」「思い出のため」「推しのため」と、どれも前向きな理由ばかり。推し活服は、見栄ではなく、日々を頑張る自分へのご褒美であり、大切な時間への”敬意”でもあるようです。
推し活で買ったもの1位は「小物・アクセサリー」。全身より”ひと工夫”が主流

imageby:株式会社オンワードホールディングス「推し活ファッションに関するアンケート調査」(via PR TIMES)
続いて、これまでに推し活で購入したことのあるアイテム(複数回答)です。
1位 小物・アクセサリー(60.1%)
最多は「小物・アクセサリー」でした。手軽に取り入れやすく、気分も変えやすいアイテムが選ばれているようです。
2位 推しカラーを意識したアイテム(54.8%)
2位は「推しカラーを意識したアイテム」。さりげなく推しの色を身につける、あの”ひそかな主張”は、推し活ならではの楽しみ方ですよね。
3位 トップス(42.1%)
3位は「トップス」。顔まわりの印象を変えやすく、写真映りにも影響するため、こだわる方が多いのかもしれません。
4位 バッグ(31.2%)
4位は「バッグ」でした。グッズを持ち運ぶ機会も多く、実用性とおしゃれを両立できるアイテムとして選ばれていることがうかがえます。
5位 ボトムス(29.9%)
5位は「ボトムス」で、約3割でした。
上位を見ると、全身を一新するというより、小物や色使いで”推し活仕様”に整えるスタイルが主流のようです。無理なく、でも手は抜かない。そんな等身大の楽しみ方が見えてきます。
今後の支出は8割超が「維持・拡大」。推し活への気持ちは揺らがない

imageby:株式会社オンワードホールディングス「推し活ファッションに関するアンケート調査」(via PR TIMES)
物価高が続く毎日。それでも、推し活ファッションへの熱量は変わらないようです。今後の支出意向を聞いた結果です。
- 今と変わらない程度でよい:60.1%
- もっとかけたい:24.6%
- かけたくない:15.3%
「維持」と「拡大」を合わせると84.7%。「かけたくない」は15.3%にとどまりました。
家計のやりくりを考えると、「この出費は必要なのかな」と迷う瞬間はあるでしょう。それでも多くの人が、推し活の装いを“これからも大切にしたいもの”として選んでいます。「好きなことにお金を使うのは、心の栄養になるから」。そんな感覚が、数字の裏にあるのかもしれません。
「お金をかけたい」のは、オケージョン服より推し活。その差は約2倍

imageby:株式会社オンワードホールディングス「推し活ファッションに関するアンケート調査」(via PR TIMES)
最後に、今後お金をかけたいのはどちらかを聞いた結果です。
- 推し活コーデ・アイテム:37.5%
- 入学式・卒業式・結婚式などのオケージョン服:17.4%
- 同程度:30.5%
推し活が、オケージョン服の約2倍となりました。「同程度」も3割ほどあり、推し活が従来の特別な日の装いと並ぶ、あるいはそれ以上に優先したい支出先になっていることがわかります。
オケージョン服は、人生の節目に着る大切な服です。それと肩を並べるほど、推し活の日が”自分にとって特別な日”になっているのですね。
「推し活にそんなにかけて…」と気後れしていた方も、「ハレの日の服にお金をかけるのと同じこと」と考えると、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
「好き」に装う時間は、自分を大切にする時間

image by:by them
今回の調査から見えてきたのは、次のようなことでした。
- 86.9%が「推し活は自分にとってのハレの日」と回答し、85.7%が推し活コーデを「その日だけの特別な服」と認識している
- 一方で、約6割は普段使いのしやすさも求めており、特別さと実用性の両立を意識している
- 準備する理由の1位は「自分の気分を上げるため」(62.3%)。推しのためだけでなく、自分のための装いでもある
- 購入アイテムは「小物・アクセサリー」が最多で、小物や色使いで”推し活仕様”に整えるスタイルが主流
- 今後も84.7%が支出を維持・拡大する意向。お金をかけたい対象は、オケージョン服の約2倍で推し活が上回った
推し活の服選びは、単なる趣味の出費ではなく、「自分にとっての特別な日」を大切に迎えるための準備なのだと思います。
「こんなに気合いを入れて、変かな」と不安になったときは、思い出してみてください。同じ気持ちで、クローゼットの前で悩んでいる人は、きっとたくさんいます。
大好きな推しに会う日。大好きな自分で、胸を張って出かけたいですよね。
- source:株式会社オンワードホールディングス「推し活ファッションに関するアンケート調査」(via PR TIMES)
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