爪を生み出すさまざまなパーツ
肌でいう表皮細胞(角質のもとになる細胞)を生む基底細胞にあたるのが、「爪母(そうぼ)」といわれる部分。爪の付け根にある細胞で、日々爪を生み出しています。
指はいつもさまざまな作業に忙しく働いているので、爪を支える爪母にも常に負荷がかかっています。そんな中で、日々新たな爪を作り出しているのですから、実にがんばり屋の細胞です。
指先への強い負荷は、当然爪母にも悪影響を与えます。爪の育ちが悪くなり、薄くなる、割れやすい、欠けやすい、縦皺が目立ってくる…など。
また、爪母部位が圧迫されて血流が悪くなると、栄養が十分に運ばれず、爪母の働きが低下します。これも爪の育ちが悪くなる原因です。
爪母を傷める原因を5つ挙げます。あてはまる事項がないかチェックしてみましょう。
Case1.甘皮を傷める
甘皮は、爪の付け根にある柔らかい皮の部分で、「爪上皮(そうじょうひ)」とも呼ばれます。直接爪母に接していて、生まれたての爪を守る角質の層です。
これを美容のために処理したり、手仕事で傷めると、爪母にも伝わり働きが悪くなります。
Case2.強い衝撃や打撲を受ける
爪母やその周辺をぶつけたり、挟んだりして、白い斑点ができた経験のある方も多いのではないでしょうか。
このようなダメージが増えれば増えるほど、爪母は傷み、血行も悪くなります。
Case3. 爪周辺の皮膚に炎症が起きる
炊事・洗濯・掃除などで、指を使う作業が多いと、爪母付近の皮膚を傷め炎症(赤み・ささくれ)を起こすことがあります。
これは爪母にも大きな影響を与え、爪に凸凹が出来たりします。炎症が続くと、爪がさらに大きく変形したり、脆くなったります。
ゴム手袋や指サックを積極的に利用しましょう。炎症部位には白色ワセリンを塗っておくといいですよ。