×質問やあいづちで話を引き出す 〇大きなリアクションで一緒に楽しむ
質問やあいづちだけで、話を引き出そうとするのは意外と難しく、そのために雑談が苦手になってしまうケースも多いものです。雑談はとにかく話が続けばいいわけですから、大きなリアクションをうまく使うのがコツになります。
「手をたたく」「表情を変える」「笑う」。これだけでも「ちゃんと話を聞いてますよ」というメッセージは伝わります。雑談は気持ちのやり取りですから、言葉を使わなくても立派に成立します。リアクションすることで自分自身にも暗示がかかり、楽しくなってくるという効果もあります。
雑談はどちらか一方が楽しませるものではありません。あなただけがプレッシャーを感じる必要はないのです。責任の半分は相手にあるのですから。
×否定してアドバイスする 〇肯定して共感する
「最近寒くなりましね」
「あ、でも来週は暖かいみたいですよ」⇒1
「そうなんですね…。いやー急な気温の変化で風邪ひいちゃいましたよ」
「手洗いやうがいとかしてます?気をつけたほうがいいですよ」⇒2
- その気はなくても相手の発言を否定・訂正する
- よかれと思ってアドバイスする
このふたつは、雑談の聞き方ワースト2です。雑談では多少相手の話が間違っていようと、意見に食い違いがあろうと、目をつむって話を続けるのが正解です。
「最近寒くなりましたね」
「そうですねー。朝晩とかめっきり冷え込んで 」⇒1
「急な気温の変化で風邪を引いちゃいましたよ」
「うわ、それは大変だ」⇒2
「そうなんですよ。プレゼン前なんで弱っちゃいましたよ」⇒3
- とことん肯定して、
- とにかく肯定すると
- 相手が気持ちを言いやすくなる
×「意見」を述べ合う 〇「好み」を言い合う
「ラーメンはあっさり醤油系に限りますよ」
「そうとばかりは言えないんじゃないですか」
「いやいや、ラーメンと言えば…」
あたりさわりのない雑談のつもりが、いつのまにか論争に発展してしまった経験はありませんか。雑談で交わすべきなのは、「はっきりとした意見」ではなく「なんとなくの好み」です。
「普段はこってり系食べないんですけど、そのときは無性に食べたくなって」
「わかります。醤油系もいいですよね」
「ああ、いいですね」
このように、ただ「好み」についてふわふわ言い合うのが雑談のあるべき姿です。そこに正解はないので、勝ち負けがつかず、殺伐としません。「いい、悪い」の話は避けるのが無難です。