親の介護について「モヤモヤ」するのはなぜ?
私たちが親の介護について考えるときにモヤモヤしてしまうのには、このような理由が考えられます。
人によって状況が大きく異なる
たとえば子育ての場合はその子どもの年齢によって、大変なことや悩みをある程度共有できます。しかし親の場合、そもそも年齢や健康状態などが異なることがほとんどですよね。
高齢でも元気な親もいれば、若くして介護が必要になる親もいる。人によって状況が違うため共感しにくい・されにくい面があり、とくに若いうちは友人などに相談しにくいトピックかもしれません。
当事者にならないとピンとこない
親が元気なうちは「いずれ介護が必要になるかもしれない」ということを、なかなか自分ごととしてとらえるのがむずかしいケースも。
「なんとなく親の介護について気になりはじめてきた」という場合でも、具体的にどんなことをしておけばよいのかわからず、いざ直面してみてはじめて悩んだり、どうすべきか迷ったりする人のほうが多いのではないでしょうか。
あまり考えたくない
「親にはいつまでも元気でいてほしい」「健康に長生きしてほしい」と考える人も多いでしょう。
もし認知症になって自分のことを忘れてしまったら、つきっきりの介護が必要な状態になったら…ということを想像すると悲しくなってしまい、あまり考えないようにしているケースもありそうです。
「いま」はいいが今後が不安
親がまだリタイアしておらず仕事をしている場合、子どもとしては安心な部分も大きいかもしれません。しかし「仕事を辞めた後は大丈夫なのだろうか?」と、気になっている人もいるかも。
働く親の姿を長年見てきた場合、仕事を辞めてから大きく生活が変わったり、やりがいを失ったりしたことをきっかけに、急に介護が必要になってしまう状態にならないか、心配している人もいるかもしれませんね。