親の介護と向き合う方法
親の介護について考えはじめていたり、心配な気持ちがあったりする人は、以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
いま、親の考えを聞いておく
親が元気なうちに、もし介護が必要になった場合はどうしたいのかについて、親自身の考えを聞いておくのもひとつの手。
「ある程度介護が必要になったら施設に入所したい」「自宅で介護を受けるなどして、できる限り自分の家で過ごしたい」など、親によって考えも違うでしょう。
また、親の介護費用を子どもがすべて負担するのは大変なもの。施設へ入所することになった場合の費用など、介護にかかるお金を準備しているのかどうかなども、確認しておいたほうがよさそうです。
ネガティブになりすぎない
「いずれ親の介護で大変になる」「認知症になってしまったらどうしよう」など、何も起きていないうちからネガティブになりすぎないほうがよいでしょう。
ある程度のサポートや介護があれば生活できる高齢者もいるなど、すべての高齢者につきっきりの介護が必要になるわけではありません。健康状態を気遣ったり、介護が必要になったときにどうするかは調べておきつつ、感情的に考えすぎないようがよいのかもしれません。
介護と仕事の両立についていま調べる
いまは、小さい子どもがいたり持病を持っていたりするなど、制約がありつつ働いている人たちがたくさんいる時代。もし親の介護が必要になった場合、フレックスタイムの利用や在宅勤務、残業をしないなど、介護をしながら働き続けることも会社によっては可能です。
「親の介護をする=仕事を辞めなければいけない」と考える前に、まずは働きながら介護をすることができる制度があるか、両立できる働き方に変えたりできないかなどを調べておいてはどうでしょうか。
第三者に相談する
親の介護が必要になりそうだったり、自分で親を介護していくことがむずかしい状況であったりする際に、相談できる場所があります。たとえば役所の介護保険や高齢者福祉に関する窓口、地域包括支援センター、医療法人などです。
介護の場合、どうしていくことが本人や家族にとってベストなのかわからないこともあるでしょう。客観的なアドバイスをもらえる第三者に相談することで、とるべき行動が見えてきそうです。
自分を追い込まない
親の介護が必要になったときに「自分の親なんだから自分が診なくては」という発想は、自らを追い込んでしまうことにもなりかねません。場合によっては介護の専門スタッフや施設に任せたほうが、自分にとっても親にとってもよいこともありそうです。