「会話が続かない」。特に初対面の人や、よく知らない相手とのコミュニケーションにおいて多く聞かれる悩みです。
「何かいわなければ」「何か聞かなければ」と焦るほど言葉が出てこず、沈黙となってしまってどんどん気まずくなる…。今回は、そんなお悩みを抱える方の解決策や気持ちをうまく伝える方法をご紹介します。
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沈黙が怖い…
「気まずいときに何を話せばいいのでしょう…?」そう思う気持ちもわかるのですが、そういうときこそ思い出してほしいことがあります。「話したいことがないのに、無理に話す必要はないのでは」ということです。
そもそも会話というものは「話したいことがあるから話す」というのが自然の流れであって、話さなければならないから話したいことを探すものではありません。無理に話さなくたっていいんです。とはいえ沈黙は怖い。その気持ちもわかります。
沈黙の時間が長くなると「怒ってるのかな」「何か気に障ったかな」と気をもんだり、重たい空気(ほとんどの場合、本当はそんなものはないのですが)に居心地が悪くなったりと、あまりいい気分ではありませんよね。
目に入った「気になるもの」を
無理に話す必要はありませんが話していたほうが気持ちが楽になるのであれば、まずあれこれ考えるのをやめて、周りを見渡してみてください。頭のなかで「どうしたらいいか」とぐるぐる考えているとき、人の視野はとても狭くなっているもの。目の前にあるものすら目に入らなくなっていたりします。
ちょっと落ち着いて周りを見渡して、「話したいこと」ではなく「気になるもの」を見つけてみましょう。そしてそれをネタに、相手に問いかけてみてください。
たとえば、そこにあった本が気になったら「あそこにあるあの本、なんかすごい気になるんだよね。ちょっと見てみていい?」をきっかけに、気になることをベースに話を広げていけばいいのです。
1冊の本だけでも、表紙、タイトル、作家、出版社、出版年、あらすじ…さまざまな情報がそこにあります。その情報をきっかけに質問したり感想を述べたり、自分の知っていることを教えてあげたりといくらでも広がっていきます。
たとえば相手の持ち物が気になったら、そこから問いかけてみます。「それってあまり見たことないのだけれど、どうやって使うの?」とか。
「関係ない話をしてはならない」と思うことが、会話の幅を狭め、話が続かない状態を生み出しやすくします。関係あろうがなかろうが、話したいことを話せばいいのです。そういう広がりこそが、会話の楽しみであり、醍醐味でもあるものですから。