イタリアからの旬 ―生ウニー
夏のイタリアンレストランでの楽しみのひとつ、それはなんといっても「ウニ」です。
世界広しといえど、生ウニを食べるのは日本人とイタリア人くらいではないでしょうか?定かではありませんが、ほかの国で見かけたことがないのです。
イタリアでも正確には、サルデーニャ、シチリア、プーリア、カンパーニャ州くらいでしょう。北イタリアでは見かけません。
そして面白いのが旬の時期。
シチリアやプーリアは夏のイメージですが、実はサルデーニャでは11月から3月が旬とされているんです。つまりは1年中獲れるということなんでしょうね。
ちなみにローマの魚屋さんでもまれに入荷されるのですが、「奇数月に入荷する」といわれたことがあります。ところ変われば、で本当に興味深いです。
さてイタリアのウニですが、こんな形状をしています。
日本のものに比べると身がとても小さいのですが、味はかなり濃厚です。蟹ミソをも彷彿されるような味。色もドギツいオレンジから赤に近いです。
どうやって食すのかというと、オリーブオイルを垂らしたりしながら、スプーンですくって白ワインとともに堪能します。パンと一緒にいただくのも主流です。
スカルペッタ(ソースの残りをパンにつけていただく食べ方)のお国らしいですよね。サルデーニャやシチリアではウニのブルスケッタまであると聞きました。
あとはやはり、パスタとして。
ウニに火は通さずに、あくまで最後にさっとあえるのがポイントだそうです。
よく冷えた白ワインがすすみます。夏にイタリアに来る機会がありましたら、ウニ好きの方はぜひお試しくださいね。