私が出している本のなかで、「自分には才能がないことにいち早く気づく才能があった」という話を書いています。それを読んだメルマガ読者さまから、以下のようなご質問をいただきました。
それが「意識や習慣でどうにかなるような後天的な才能と、絶対に大切な力を知りたい」といった内容です。私は、このご質問に対する絶対的な答えを持っています。なので、少しの間だけ集中しながら読み進めていただけると嬉しいです。
優れた人たちに共通する、ある力
正直なところ、才能のあり・なしは「幸せになること」や「ある種の成功を手に入れること」にはほぼほぼ関係ないんです。「無関係!」とまではいいませんが、ほぼ無関係といってもいいくらいです。
時代に乗るとか、環境に適応するとか、目の前に幸せを見つけるとか、そっちの方が才能よりもずっとずっと大切。そんななかで綺麗になっていく人や伸びていく人、優れた経営者、優れた教育者…そういった人たちに共通する「力」があります。これは、ご質問の通り意識や習慣でどうにでもなる力です。
その力というのは「聞く力」。文章でいうと「読む力」です。
たとえば話がとても上手な人は、異常なほどに、聞く力がある人です。講演家さんで話が上手な人は、例外なく「聞く力」があるんです。子育てを本当に楽しそうにされるお母さんに共通することも、聞く力があることだといわれています。子どもの話をよく聞いていたり、表情や仕草から色んなことを聞き取るからです。
逆に子育てでストレスがたまりまくるお母さんは、子どもが話しているときにスマホに集中していたり、晩御飯や服のことなど、まったく関係ないことを考えていたり、子どものことを勝手に決めつけたりしているといわれています。
優れた経営者も、お客さんや部下のいうことをしっかりと聞く人です。「どうせサボってたんだろ?」「気合が足りない!」と勝手に心のなかで相手を決めつけず、相手の話を聞く人です。
それが教育者であっても、医療に関わる人であっても何であっても同じ。力を発揮する人は、「聞く力がある人」です。