再婚したいけど、婚活はしない
確かに一度離婚を経験したことで、結婚に対するネガティブなイメージを持ってしまった人もいるのかもしれません。泥沼の離婚劇を繰り広げたり、相手の裏切りや束縛にあったり、価値観の相違により思い通りの結婚生活を送れなかったりしたのだとしたら、男女問わず「ひとりの方が気楽だ」と思ってしまうこともあるでしょう。
また離婚後、子どもと穏やかな暮らしを送っているシングルマザー(ファーザー)にとって、子どもが積極的に後押ししてくれない限り、再婚のハードルは高くなってしまうかもしれません。ワンオペで仕事と育児をしているため、「パートナーを探す余裕がない」というかたの声も聞かれました。
しかし離婚を経験しても、それほど結婚生活をネガティブに捉えていない人にとって、次の出会い探しは重要案件。でも同調査で「再婚したい」と答えた人に「婚活してますか?」と尋ねたところ、再婚に向けて「婚活をしている」男女はわずか20%。「婚活していない」男女は約55%にも及んでいることがわかったようです。
バツイチ男女が婚活しない理由
マッチングアプリや婚活サイトなど便利な婚活サービスも増えているなかで、こんなにも多くのバツイチ男女が婚活をしていないのはなぜなのか。
その理由を聞いたところ、「婚活以外でパートナーができた」(44.5%)という前向きな理由がもっとも多く、ネガティブな理由では、「抵抗感がある」(19%)「時間がない」(16.1%)がほかよりも高い割合になっています。「自然な出会いで再婚したい」「仕事や育児などで婚活する時間がない」「婚活するほど再婚したいわけじゃない」ということのようです。
過去よりも「いまをどう生きるか」
「婚活以外でパートナーができた」というポジティブな理由が半数近くあることに、なんだか安心感を覚えるのは筆者だけでしょうか。
昭和〜平成の時代には、「バツイチはちょっと…」という風潮が残っていたようにも思います(地元が東北の田舎だからということもありますが…)。しかし令和の時代においては、世間体や相手の過去にとらわれず、いま目の前にいる相手を丸ごと受け入れる人たちが確実に増えていることが、今回の調査結果からわかりました。
もし「離婚経験のある自分が受け入れてもらえるんだろうか…」と考えて前に進めない人がいるのだとしたら、そんな悩みなんて吹き飛ばして、あなたらしい次の一歩を踏み出してみるのもいいのかもしれませんよ。