「投げたボールが返って来る」というルール
「ああ、旦那が嫌だなあ」とか「子どもの態度が気に入らない」「職場の人が苦手」「世相が悪い」「社会が悪い」「政治がよくない」などなど、毎日の暮らしのなかで感じる不満や憤り。これは喜怒哀楽のひとつなので、そのまま感じ取ってよいようです。
ただ感情の滞留時間には気をつけなければなりません。どの程度の期間、その感情を貯めているかで運気は左右されるからです。
たとえ本当に悪いのは相手だったとしても、何か月も何年も悪感情を抱いていると、感情を発した人に悪感情は返って来てしまいます。「投げたボールが返って来る」というルールが適用されてしまうからです。
このルールは宇宙を開発したときにプログラムされた仕組みなので、私たち人間が変えることはできません。太陽が東から登って西に消えるのに不満を持ち「たまには西から登ってみろ」と文句をいっても変えられないのと同様です。
良いボールを投げてみたら…
それであれば、このルールを上手に使ってみた方がいいな、と私は思うのです。
「投げたボールが返って来る」のならば、「良いボールを投げてみよう」と思いました。良いボールのひとつに「よい言葉」があります。「ありがとうございます」「お蔭様です」「感謝します」などの日常でさりげなく使える言葉です。
これを投げます。すると、いつか自分に返って来るはずです。
この言葉のほかに、「おいしい」「うれしい」「よかったね」なども使うようにしています。自分の顔を見たら「きれいだね」といってみたり、夜寝る前には「すべてに感謝」といってみたりします。
最近は年を取ったせいか「大事に丁寧に扱われたいなあ」という気持ちが湧いてきました。
ですから、まわりの人や身近にある物にこの言葉や気持ちを投げかけます。お気に入りのカップに「大事だよ」といってみたり、植物たちを丁寧に育てたり。言葉とともに気持ちも返って来ますので、カップは割れずに役立ってくれていますし、植物も早く成長してくれます。