こんにちは。宿曜占星術師の竹本光晴です。きょうは宿曜占星術でみた「2020年12月15日〜2021年1月12日の運勢」をお届けします。
- 凌犯期間とは、宿の吉凶が逆転する期間。一般的によい運気とされている日が凶運、悪い運気とされている日が吉運となる期間のことをいいます。
得を捨て、損をとれ
禍々しい凌犯期間に入りました。12月8日〜2021年1月3日にわたる今回の凌犯期間の前半は、何かしら「損して得とれ!」がキーワードになるでしょう。
誰でも損はしたくないですよね。また、損をできるだけ最小限にしたいと願うものです。
でも、自分が損をした分、誰かに利益が生じているとは思えないでしょうか。その利益が消費を生み、また誰かを潤す。そして、いずれ回り回って自分に返ってくる。それが宇宙の摂理です。つまり、凌犯期間中に生じる「損」とは、一時的な損に過ぎないのです。
海が空に水蒸気を差し出して雲が生じ、恵みの雨となるように、いずれあなたの人生にも降り注ぐのです。だから、どうしても出費がかさむとき、何かしらの成果を人に譲らなければならないときなど、その損失は気持ちよく引き受けましょう。
そうはいっても、簡単にできることではないですね。だからこそ、魔のウィークが修行のように、凌犯期間も修行だと考えましょう。損を引き受けるのは、修行に他ならないのです。修行の先には悟りがあり、その悟りを確信しているから、損を引き受けられるのです。前述した宇宙の摂理ですね。
一方で、自分だけの所有に執着し、手放すことを拒んでいれば、今後の利益は小さくしぼんでしまうかもしれません。執着を捨て、手放す、差し上げる、という行為は、三次元的にみれば「損」になります。でも手放さないと、回ってこないのも事実なのです。
怒りを潔く手放そう
凌犯期間中、感情面でもっとも手放すべきものは、「怒り」です。怒りは「六大煩悩」(貪・瞋・痴・慢・疑・悪見)の「瞋」(じん)に当たります。
凌犯期間中は、些細なことで怒りを感じることが多くなります。ピリピリとした小さな怒りが爆発的な怒りへと肥大化し、攻撃性を誘発する危険性があります。
頭に血がのぼって人を傷つけて、怒りから増悪が生まれて復讐劇へと駆り立てることも。怒りという激情はそれだけでも十分、凶器となりうるのです。そのことをしっかり理解しておきましょう。
思った通りにならないことを無理にでも押し通そうとするときに、人は怒りの感情を爆発させるもの。一見穏やかそうに見える人でも、驚くほどの怒りを蓄えてしまっている人も多いですね。
凌犯期間中は、その怒りを潔く捨ててみましょう。
だいたい他人など思い通りになるわけがないのです。自分自身のことさえ制御できず、コントロールできていないのに、そんな自分が、誰かを意のままに動かそうなど、六大煩悩の「慢」(まん)、慢心以外の何物でもないのです。
大切な人に対して怒りの感情を向けているとき、どうか思い出してほしい。「他人など思い通りになるわけがない」と。
そして怒りの感情を向けている人に対して、こういってみましょう。「怒ってごめんね」。または、「感情的になってごめんなさい」と。こうした怒りの連鎖を鎮めるには「ごめんなさい」と、素直にいうことです。
それでは宿曜27宿別「12月15日~2021年1月12日の運勢」をお伝えします。参考にしていただければ幸いです。