どうしたら人の役に立てるのか
こんにちは。潜在能力を引き出し、なりたい自分になるトレーニングプログラム「ほめ日記」創設者の手塚千砂子です。
みなさんは「自分はどう生きるべきか」と悩んだ経験はありますか?きょうは、「どうすれば人の役に立つ生き方ができるのか」と悩んでいる、メルマガ読者Mさんのご質問にお答えしましょう。
Mさんからの質問
何かの本で読んだことがあるのですが、「人の役に立つ生き方が大事で、自分のことばかり考えていては幸せになれない」というのは本当なのでしょうか?
どのようにして、何をすれば、ほかの人の役に立つことができるのだろうと、具体的に考えてもイメージが出てこないのです。じゃあ私は幸せになれないのかと、暗い気持ちになることがあります。
できることがあればやりたいですが、いまは自分のことだけでいっぱいいっぱいなんだと気がつきました。それでも何かやらないと幸せになれないのでしょうか?
まずは自己目標への努力でいい
Mさんは、自分で考えて答えを出そうとしたことも、ほめましょうね。答えが出なくても、このことについて考えた経験は、頭の片隅に残り、これからの人生にプラスに働くことと思います。
さて、「人のために、役立つことをしなさい」ということは、よくお坊さんや宗教関係の方がおっしゃいますね。自己中心的ではいけない。「利他」の精神が大事だと。
これだけをいわれると、「私は自己中心的なのか?」とドキッとする人が多いのではないかと、私は常々思っています。誤解を招く言い方ですよね。Mさんも誤解して、悩んでしまったのではないでしょうか。
人の役に立つことをするには、自分がシッカリしていなければなりませんよね。「まず“自分”がどのような人間になりたいのか、“自己目標”をもって、勉強し、仕事や活動などをしながら、自分を成長させ、幸せを求めていく。これが先にあって、その努力をしながら、人のことも考え、喜ばれることもしましょう。それが人としての正しい生き方です」というのが、ていねいな言い方だと思います。
ただし、経済的にも時間的にもギリギリの生活をしていたら、人のことを考えるゆとりはありませんよね。自分が食べるものも食べないで人のために行動しなさいということではないので、「私はやっていないから幸せになれないのか?」と悩む必要はありません。
自己目標に向かって生きることは自己中心ではありません。人の迷惑も考えず、わがまま勝手に生きている人を自己中心的な人、といいます。人の仕事の邪魔をしたり、足を引っ張ったり、だましたり、自分さえよければいい、という生き方も自己中心的な生き方ですね。あなたはそうではないでしょう。